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【富山】北陸 戻る修学旅行 新幹線割引使い 首都圏から

2022年5月12日 05時05分 (5月12日 09時50分更新)

北陸3県の関係者が手を振り出迎える中、改札を通る生徒ら=11日、JR新高岡駅で

高岡にも第1陣

 北陸新幹線を使って首都圏から北陸三県へ割安で修学旅行ができる制度を利用し、埼玉県狭山市柏原中学校の三年生約八十人が十一日、本年度の第一陣として富山県高岡市のJR新高岡駅に到着した。旅行を誘致した三県やJR西日本金沢支社の担当者が駅で生徒たちを出迎えた。
 三県とJR西日本金沢支社、北陸経済連合会は新幹線開業を機に首都圏からの修学旅行誘致を強化しようと、二〇一六年度から連携。修学旅行向け割引制度は「連合体輸送」と呼ばれ、JRの指定列車を使うと学割料金の半額程度で利用できる。制度をアピールして一九年度から毎年、首都圏から中学校の修学旅行を呼び込んでいる。
 新高岡駅ではカラフルな法被姿の県の担当者らが改札口に立ち、手を振りながら生徒らに「ようこそ」と声を掛けた。柏原中の本田康太朗さん(14)は「すごい歓迎ぶり」と笑顔。山内生夫教諭は「地域の方と里山体験ができるのが魅力」と話し、石川県能登方面へ向かった。二泊三日で北陸に滞在する。
 この日は同じ新幹線に乗車していた千葉市高浜中の生徒約九十人が金沢駅に着き、三県の担当者らが出迎えた。

コロナ禍の意識変化 追い風
大都市回避 学びも魅力

 割引制度を利用して北陸を訪れた中学校は新型コロナウイルスの影響の長期化で旅行ニーズの変化もあり、増加傾向にある。
 JR西日本によると、利用校は制度が始まった二〇一九年度が十三校(千九百六十二人)。コロナ禍が拡大した二〇年度は全国に緊急事態宣言が出されるなどした影響で「秋口まで利用がゼロだった」(金沢支社営業課)という。その後は改善したものの、九校(七百三十四人)に落ち込んだ。
 二一年度は「大都市圏を避ける動きや、近距離化が見られるようになった」(同課)ことで二十二校(二千八百七十四人)に急回復。二二年度も現時点で前年度を上回る二十六校(三千三百人)が訪れる予定になっている。
 北陸三県は野外体験といった子どもたちの学びの素材が豊富。JR西日本金沢支社の担当者は「教育旅行先として魅力的な点が強み。継続して北陸を選ぶ学校もある」と話している。
 三県が主体的になって旅行会社対象の説明会を開いたり、首都圏の中学校長を北陸へ招いて実際に「体験」してもらう地道な活動も増加の一因だ。 (網信明)

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