本文へ移動

みんなの出資で小水力発電 福井・おおい町、売電収入で地域活性化も

2022年5月11日 16時00分 (5月11日 16時00分更新)

吉川守秋さんと、発電所内の水車=福井県おおい町名田庄納田終で



 福井県おおい町で、既存の砂防ダムを活用して昨年十二月に本格稼働した「サイホン式小水力発電所」が、軌道に乗り始めている。建設に向けて準備の中心を担ったのは、複数の市民団体など。地元に眠る資源を生かして再生可能エネルギーを生み出す試みで、売電で得られた収入の一部は、地域の活性化策などに充てる計画だ。 (相原豪)
 砂防ダムは同町から小浜湾に流れ込む南川の上流域にある。小水力発電所は、ダム湖水面から発電所の水車までの総落差一八・四四メートルを利用し発電する。約百六十メートルの配管内をいったんポンプで真空にしてダムの水を吸い上げた後は、発電所へ自然に流し続ける。
 最大出力は百二十七キロワット。年間で可能な発電電力量は八十六万一千キロワット時で、一般家庭二百軒が、一年間で使う電力に当たるという。

サイホン式取水設備から発電所をつなぐ配管=福井県おおい町名田庄納田終で(おおい町地域電力提供)

 ダムは土砂災害の軽減などが本来の目的だが、県の調査で小水力発電に適した場所と判明。調査をきっかけに、まちづくりに取り組む町内の市民団体「森林楽校(がっこう)・森んこ」などが、発電方法の実験や資金確保の仕組みづくりに着手した。
 二〇一九年四月には、事業化のための合同会社「おおい町地域電力」が発足した。出資...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報