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外来種コクチバスの産卵床探り駆除 名張・宇陀川でドローン探索

2022年5月11日 05時05分 (5月11日 15時59分更新)
 名張市の国土交通省木津川上流河川事務所は、市内を流れる宇陀川で生息が確認されている特定外来生物コクチバスの分布拡大を防ぐため、ドローンによる産卵床の探索と駆除活動を初めて試験的に実施した。石に産み付けられる産卵床の駆除は足で踏み付けるなどして簡単にできるという。同事務所は「今後、市民の皆さんにも協力をお願いして外来魚を減らしていきたい」と意欲を見せる。 (新居真由香)

宇陀川で見つかった産卵床の駆除作業=名張市で(木津川上流河川事務所提供)

宇陀川で確認されたコクチバスの成魚=名張市で(木津川上流河川事務所提供)

 コクチバスは北米原産の外来魚。宇陀川では国交省などによる二〇一二年の河川水辺の国勢調査で初めて見つかった。伊賀市の木津川でも同年に生息が確認されている。比較的流れのある河川に定着し、アユやエビ類などを捕食する。産卵期は四〜五月。
 同事務所では分布の拡大傾向を受け、本年度初めて駆除に向けた本格的な活動を実施。群馬県水産試験場によるドローンを活用した産卵床探索の実験を参考に管内でも取り入れた。ドローンで撮影した画像から産卵床が確認できれば、川の中を歩き、目視で発見する労力を省けるという。
 産卵期の先月下旬には、ドローンと目視で産卵床を探索。宇陀川の赤目口橋周辺の四カ所で産卵床を確認した。三カ所は確認後に荒天で流出し、一カ所を先月二十八日に駆除した。
 作業には事務所の職員や業者らが参加。水深約九十センチにあった直径六十センチほどの産卵床を足で踏み付け、スコップでかき混ぜて破壊した。
 今後は来年の産卵期に向け、ドローンによる探索の有効性を検証するという。同事務所の長坂健調査課長は「群馬県の川とは濁度が違うが、ドローンでも確認できそうだということがわかった。来年度以降も取り組みを拡大していきたい」と話した。

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