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『ドラ1の苦悩』自分と重なる根尾の姿「気持ちは分かるんです」後輩のために…小笠原慎之介がとった『行動』

2022年5月11日 06時00分

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4回裏無死一塁、村上を空振り三振に仕留める小笠原

4回裏無死一塁、村上を空振り三振に仕留める小笠原

◇10日 ヤクルト0ー1中日(神宮球場)
 中日の小笠原慎之介投手(24)が10日のヤクルト戦(神宮)で今季2勝目(1敗)を挙げた。先発で6イニングを投げ4安打無失点と堂々の内容。3、6回のピンチを落ち着いた投球で切り抜けるなど、新型コロナウイルスの陽性反応で選手が次々と離脱したチームを救った。チームは1―0で逃げ切り勝ち。連敗を免れ、カード3連戦の初戦は3連勝となった。

◇竜の緊急事態救った快投 6回無失点で2勝目
 コロナ禍に襲われたチームで感染から復帰2戦目の先発・小笠原がほえた。6回2死一、三塁。ヤクルトの5番・オスナとマッチアップ。118キロのカーブで空振り三振に斬って1点のリードを死守。派手にガッツボーズを決め6イニング無失点。2勝目を手にした。
 「離脱者が出ているときこそ『一丸で』と思って投げました。石橋が引っ張ってくれたと思います。サインの意図を考えながら投げました」
 帰ってきた左腕は帰りを待つ立場となった。バッテリーを組んでいた木下は隔離療養中。宿舎での投手ミーティングでは、感染明け2試合目の落合ヘッド兼投手コーチから「こういう時こそみんなで頑張ろう」と号令があったという。3歳年下の石橋とのコンビは「新鮮な気持ちで投げられる」と前向きに受け止めた。
 ミスに動じない。4回無死一塁。村上を空振り三振に仕留めた。一走・山田がスタートを切ったと勘違いした石橋は二塁へ送球。「投げると思っていませんでした。顔の横をボールが通って、死ぬかと思ました(笑)」。慌ててベースカバーした二遊間、阿部と三ツ俣のグラブを白球はすり抜けた。
 進塁を許し1死二塁。オスナと中村を抑えてベンチへ。「すみません」と謝る石橋を「大丈夫」となだめた。表情は柔和。お尻をたたき、優しく鼓舞した。
 バックを信じた。右翼は昇格即「7番・右翼」でスタメン出場した根尾。ドラフト1位で入団から数年間くすぶる姿は自分と重なった。「気持ちは分かるんです」
 放っておけないからオフは食事へ誘い、苦悩の記憶を伝え、悩みを引き出した。残った成績を受け入れるのがスタートラインだと語りかけた。それから数カ月。根尾の昇格を知って「何とかしてやりたいんです」と同じグラウンドに立った。
 祖父江、ロドリゲス、R・マルティネスへの継投でゼロ封。神宮での完封勝ちは2020年6月21日以来、23試合ぶり。1―0に限定すると15年4月7日以来、83試合ぶりだった。
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