通えぬ子の居場所へ 静大生・小森さんが葵区でフリースクール
2022年5月11日 05時05分 (5月11日 05時05分更新)
何らかの理由で学校に行けない子どもたちの居場所をつくろうと、静岡大二年生の小森史靖さん(21)が静岡市葵区でフリースクール「アトリエあす」を始めた。自身も高校生時代に不登校だった経験があり「学校に通えない子どもに、社会につながれる場所を提供したい」と話す。 (三沢聖太郎)
フリースクールは新学期の始まりにあわせて四月にスタートした。毎週火曜日の午前八時半〜午後三時ごろまで無料で開催。小中学生が対象で、現在四人ほどが訪れている。子どもたちとの対話を通じて、興味や関心を見つけ出し、アイデアを形にし、社会に発信するサポートをしている。
中学二年の長女(13)が通っているという女性(40)は「学校には毎日通えないが、ここには『来たい』と話している。親でも友達でも教員でもない、束縛のない関係がいいのかもしれない」と話す。
小森さんには葛藤もある。「普通に学校に通える子が『楽しそうだから、学校じゃなくてフリースクールに行きたい』とはならないように注意したい。学校に行けなくなった時のセーフティーネットのような存在になれれば」と話す。(問)ひかり市民センター=070(6926)8913
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