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「ツアー・オブ・ジャパン」19日開幕 「公道レース」で有観客開催するために…『運営』が語った苦労

2022年5月10日 20時51分

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オンラインで記者会見した大会組織委の田中栄作委員長(左)、栗村修ディレクター(TOJ2022提供)

オンラインで記者会見した大会組織委の田中栄作委員長(左)、栗村修ディレクター(TOJ2022提供)

 本格的な自転車ロードレースが帰ってくる。国内最高峰のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)2022」が19日の長野・信州飯田ステージから22日の東京ステージまで4日間、計418・1キロで行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年大会は中止、昨年は観戦自粛を要請。今年は国際自転車競技連合(UCI)の国内大会としてコロナ下で初の有観客開催が実現した。
   ◇   ◇
 「今年もお客さんを入れられなかったら、大会の価値そのものが大きく損なわれていたと思います」
 TOJの栗村修ディレクターが率直に話した。大会として3年ぶり、国内のUCIレースとしても20年以降で初の有観客開催は、自転車ロードレースの未来を今後につなぐものだった。
 自転車ロードレースは公道を走る。ツール・ド・フランスに代表されるステージレースは、それを何日も続けるものだ。地形や天候とも戦うことが魅力の一つで、自転車競技の花形だ。
 その公道を利用することがコロナ禍で重くのしかかった。「歩行者と観客の見分けがつかないんです」と、栗村ディレクター。国などが定めたスポーツイベント開催ガイドラインは、観客にマスクの着用や住所・氏名の提出を求めているが、単なる歩行者にその義務を課すことはできず、コントロールしきれない場面が出てきてしまう。感染拡大中にグレーゾーンが多くなるのは問題があるため、20年大会は中止、21年大会は観戦自粛要請となった。
 今年は状況が大きく変わった。緊急事態宣言はもちろん、まん延防止措置も解除され、各地域が設定した人口比の感染者数という開催基準もクリアする見込み。主催者側も表彰式などを行うメイン会場で観客への検温や消毒を実施し、マスク着用をチェックするほか、選手やスタッフを「バブル」状態にして地域の観客と不用意に触れ合わない環境を用意した。調整が間に合わないなどの理由により、過去の全8ステージ制から堺、京都、いなべ(三重)、美濃(岐阜)の各ステージの開催が見送られ、全4ステージと縮小されたが、何とか有観客開催が実現されたのだ。
 「お祭りのような側面があるイベントなので、人を呼べないと意味がなくなってしまう。自治体の方にとっては、お客さんが入って、初めてやる意義があるんです」と、栗村ディレクター。今回の成功で、来年のフルスケールでの開催につなげたい考え。3年ぶりに沿道でファンが見守る大会は、ロードレース復活への大きな一歩となる。
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 ◆第1ステージ(19日) 信州飯田=下久堅周回コース(119・6キロ)
 ◆第2ステージ(20日) 富士山=富士スピードウェー西ゲート→東京五輪タイムトライアル周回コース→小山町須走支所→ふじあざみライン(78・8キロ)
 ◆第3ステージ(21日) 相模原=橋本公園→串川橋→鳥居原ふれあいの館前周回コース(107・7キロ)
 ◆第4ステージ(22日) 東京=大井埠頭周回コース 112・0キロ

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