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なぜ左利き? 鱗食魚の研究、利き手解明に期待

2022年5月10日 05時05分 (5月10日 05時06分更新)
自動販売機の硬貨投入口は、右利き用?

自動販売機の硬貨投入口は、右利き用?

  • 自動販売機の硬貨投入口は、右利き用?
  • 左利きの鱗食魚は左あごが大きく、右利きは右あごが大きい=富山大の竹内勇一助教提供
 世の中には二種類のヒトがいる。右利きと左利きだ。ところが、なぜ利き手ができるのか、詳しい理由は分かっていない。そんな中、魚にも「利き」があり、できる理由も研究で分かってきた。ヒトの利き手の解明へと期待が高まるこの研究。右利き優先につくられた社会に一石を投じるか。
 「魚とヒトは遺伝子が約七割も共通していると言われる。明らかになったメカニズムは、ヒトの利き手のメカニズムの解明にも役立つだろう」。そう話すのは富山大の竹内勇一助教(神経行動学)だ。
 竹内さんや名古屋大、世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」(岐阜県各務原市)の共同研究チームが注目したのは、他の魚の鱗(うろこ)を剥ぎ取り食べるアフリカの鱗食魚(りんしょくぎょ)ペリソダス・ミクロレピス。右側から襲って食べる「右利き」と、左から襲う「左利き」がいることが知られていた。
 人工繁殖した生後四カ月までの魚に初めて獲物を襲わせると親と同じ利きの傾向が見られ、経験を積むほど利きが強くなった。成長後に初めて捕食した魚には利きが現れず「遺伝的要素に加え、幼少期の経験学習で利きが強くなることが分かってきた」。
 竹内さんは「利きは脳によって制御され...

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