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【富山】伝統 灰付けワカメ作り 朝日町・宮崎海岸 

2022年5月10日 05時05分 (5月10日 09時49分更新)
水揚げされた新鮮ワカメに、わら灰をまぶす作業=9日午前、富山県朝日町宮崎で

水揚げされた新鮮ワカメに、わら灰をまぶす作業=9日午前、富山県朝日町宮崎で

 新鮮なワカメにわら灰をまぶして天日干しする富山県朝日町の特産「灰付けワカメ」作りが九日、同町宮崎海岸一帯で始まった。江戸時代から伝わる伝統の加工法で、地元の人たちが熟練の技で作業を進めた。
 午前五時ごろ、同町の宮崎漁港から、漁師の扇谷誠さん(76)、同町漁協理事の水島昭二さん(70)の二人がそれぞれ小さな船で出漁。一キロほど離れた沿岸で、長さ三メートルほどの棒の先に金属の風車のようなものがついた独特の道具でからめ捕るようにワカメを収穫した。
 水揚げされたワカメは近くの宮崎海岸に運ばれ、さばいて硬い芯などが取り除かれた。これに、わら灰をたっぷりかけてもむようにまんべんなくまぶし、砂浜の上に丁寧に並べた。
 「灰を付けるとワカメの香りがよくなる」と水島さん。保存食にもなるが、今年は四月末の荒天による波でワカメがちぎれ、収穫したものは多くが短め。曇り空で時折小雨も降ったことから天日干しも途中で打ち切られた。十日に改めて干すことになったが、年に二、三日しか漁ができない貴重な機会だけに、質が良くなるよう願いが込められた。十日も漁と加工がある。 (中島健二)

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