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【富山】レジェンドアザラシ 天国へ 魚津水族館「ミミ」

2022年5月10日 05時05分 (5月10日 12時07分更新)
愛らしい表情で館内の人気者だったゴマフアザラシのミミ=2021年5月11日、富山県魚津市の魚津水族館で(魚津水族館提供)

愛らしい表情で館内の人気者だったゴマフアザラシのミミ=2021年5月11日、富山県魚津市の魚津水族館で(魚津水族館提供)

最期まで現役 推定42歳

 富山県魚津市の魚津水族館で八日、国内で二番目に高齢のゴマフアザラシ「ミミ」(雌、推定四十二歳)が死んだ。最高齢は新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)にいる「天洋1」(雌、推定四十六歳)だが、白内障を患い、現在は展示されていない。最期まで現役で人前に出たミミは「レジェンドアザラシ」と呼ばれる人気者だった。
 飼育下のゴマフアザラシの寿命は二十五〜三十年とされ、ミミは人間に例えると優に百歳を超えていた。
 ミミは一九八〇(昭和五十五)年に捕獲され、八三年一月に動物商を通じて魚津水族館に搬入された。ミミの名は公募で決まった。同時に搬入された「ラッシー」(二〇〇〇年に死んだ雄)との間に二匹の子をもうけた。
 ミミは一月下旬に食欲不振や餌のはき戻しなどで体調不良に陥った。獣医師の投薬などで、いったんは回復したが、四月に再度、体調を崩し、餌を食べる量が減った。八日は泳ぐ元気もなく、アザラシプールを漂い、午後四時四十五分ごろに死が確認された。九日に富山県東部家畜保健衛生所で調べたところ、死因は老衰だった。
 ミミをみとった担当飼育員の泉拓朗さん(34)は、小学生時代に若かりし頃のミミを見た。一三年に水族館に就職以降はアザラシ担当を続けている。「優しい性格で未熟な飼育員の技術をカバーしてくれた。来年は館に来て四十年。それまで頑張ってもらいたかった」と肩を落とした。
 同館は十一〜二十二日、アザラシプール前に献花台を設ける。 (松本芳孝)

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