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「誰もが楽しめる」公園 県内初、能美に開設

2022年5月10日 05時05分 (5月10日 10時31分更新)
【上】斜面が広い滑り台などを備えたインクルーシブプレイグラウンドのみ【下】背もたれがあるいす型のブランコ(手前)=いずれも能美市泉台町で

【上】斜面が広い滑り台などを備えたインクルーシブプレイグラウンドのみ【下】背もたれがあるいす型のブランコ(手前)=いずれも能美市泉台町で

▽ブランコに背もたれ
▽横に並べる滑り台 

 障害の有無などに関係なく、子どもが一緒に遊べる公園「インクルーシブプレイグラウンドのみ」が八日、能美市泉台町でオープンした。転落を防ぐため背もたれが付いたブランコや、数人が横に並んで降りられる滑り台などが備わっている。多様性を認め合いながら、心身ともに成長できる場にしようと市が整備した。 (平野誠也)
 インクルーシブは「包括的」という意味の英語。障害や年齢、身体能力などを問わず、誰もが楽しめるよう工夫されたインクルーシブ公園は近年、全国で普及し始めている。県内でも、既存の公園でそのための遊具に更新する例はあるが、公園自体が多様な利用者を想定して造られたのは初めて。
 公園は旧温泉保養館クアハウス九谷の跡地に完成した。広さ七千九百二十九平方メートルで、ともに芝生で整備された遊具広場と運動広場がある。ブランコ(三人用)には背もたれのあるいす型もあり、前に転落しないための支えも付いていて、車いすを利用する子どもらも安全に楽しめる。
 滑り台の斜面は幅一・八メートルで、親子や子ども同士が横に並んで滑られる。開口部があるドーム形の遊具もあり、ドームの上に登るほか、中に入って一人や少人数で気持ちを落ち着かせることができる。園内には、細かく砕いた瓦の廃材で舗装した約三百メートルの遊歩道や多目的トイレもある。夜間は午後十時まで利用できる。
 オープン記念の式典が園内であり、井出敏朗市長が「共生社会、安全安心のまちづくり実現の一助となり、多くの市民の憩いや世代間交流、親子触れ合い活動の場として愛される公園となるよう期待している」とあいさつ。市民らがくす玉を割って祝った。集まった親子連れらが体操やヨガなどを楽しむ催しもあった。
 四歳の長女を連れてきた同町の寺訳絵美さん(33)は「安心して子どもを遊ばせやすい。遊具同士の距離も離れているので、子どもが密集してぶつかる心配もなさそう。これからも利用したい」と話した。

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