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偉人直筆 ファン魅了 「舟見城址館」  

2022年5月8日 05時05分 (5月9日 10時06分更新)
幕末・維新ファンにはたまらない偉人たちの直筆の資料が並ぶ常設展示室=入善町で

幕末・維新ファンにはたまらない偉人たちの直筆の資料が並ぶ常設展示室=入善町で

  • 幕末・維新ファンにはたまらない偉人たちの直筆の資料が並ぶ常設展示室=入善町で
  • 舟見城にはなかった天守閣っぽい造形が目を引く舟見城址館=入善町で
  • 散居村がよく見える3階テラスからの眺望=入善町で
 入善町舟見の標高二四〇メートル程度の小高い丘に十二世紀後半〜十三世紀初めに築城されたという山城「舟見城」。城跡に舟見城をイメージした鉄筋三階建ての歴史資料館がある。築城当時にはなかった天守閣っぽい造形はご愛嬌(あいきょう)だ。
 黒部市出身で第一倉庫の創設者、宮崎隆造さん(一九一四〜九二年、同町名誉町民)が九一年に私財を投じて建設し、町に寄贈した。
 一階は企画展示室。二〜三カ月ごとに展示替えがあり、現在は同館企画専門員が収集した朱塗りの印籠など、漆器十五点が展示されている。管理人の沢田千津子さん(70)は「漆が厚すぎて、ズシッとした重みがある」と説明してくれた。
 二階は宮崎家が収集した品を一年ごとに紹介する常設の展示室。本年度は幕末、維新の大物たちの資料が並ぶ。勝海舟、西郷隆盛のそれぞれの漢詩が書かれた掛け軸。兵庫県知事だった伊藤博文が大阪府知事の後藤象二郎にあてた手紙。佐久間象山の私塾の規約、吉田松陰の「時事略論」。沢田さんによると、すべて直筆。歴史ファンにとってはたまらない品が並ぶ。
 展示品近くに内容を解説した文章も置かれているが、字が細かすぎてよく見えない。沢田さんは「(解説文は)スマホで撮るとよく分かりますよ」と笑った。
 天守閣部分にあたる三階のテラスからは黒部川扇状地や富山湾はもちろん、空気が澄んでいれば能登半島まで一望できる。田植え前、水を張った田が広がり、散居村の風景を堪能できる。八日までは開館時間を二時間延長し、夕方から夜は無料開放。夕日で黄金色に輝く散居村を撮影できるようにとの配慮だ。毎年、晴れ間が広がると順番待ちができる人気という。(松本芳孝)=終わり

【メモ】舟見城址館(ふなみじょうしかん)=入善町舟見熊坂33の2。北陸自動車道入善スマートインターチェンジから車で15分。開館期間は4月1日〜12月14日。開館時間は午前9時〜午後5時。休館日は毎週火曜と祝日の翌日。入館料は高校生〜64歳が200円。(問)0765(78)2730


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