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浜松・庄内地区を住民で活性化 自治会長らが団体設立

2022年5月7日 05時05分 (5月7日 05時07分更新)
バナナのたたき売りを見学する住民ら=浜松市西区の曽許乃御立神社で

バナナのたたき売りを見学する住民ら=浜松市西区の曽許乃御立神社で

  • バナナのたたき売りを見学する住民ら=浜松市西区の曽許乃御立神社で
  • 境内に設置されたリサイクル品の掲示板を紹介する新間秀人さん=浜松市西区の曽許乃御立神社で
 浜名湖に突き出た庄内半島の九町からなる浜松市西区の庄内地区。高齢化が進む地域を、住民たちの力で盛り上げようと、各自治会長らが任意団体「プラット庄内」を立ち上げた。月二回、神社で市場を開き、人々が集う場所づくりに奮闘している。 (岸友里)
 庄内地区は、舘山寺町の温泉街や、村櫛町の浜名湖ガーデンパークなど観光施設が充実している。一方、高齢化が地域の課題だ。市の統計によると、四月一日現在、同地区の人口に占める六十五歳以上の割合は36・67%で、市全体の28・27%を大きく上回る。
 解決策を模索する住民の間で昨年九月、動きがあった。「人を呼ぶためにも、楽しく住み続けられる庄内半島に」。舘山寺町自治会副会長の新間秀人さん(70)らが中心となり、各自治会の役員で「プラット庄内」を発足させた。基盤を意味する英語「プラットフォーム」と、「ぷらっと立ち寄れる場所」との思いを込めた。
 まずは地区内での住民の移動を活性化させようと行事を企画。地元で「あたごさん」と親しまれる舘山寺町の愛宕神社と「お鹿島さま」と呼ばれる曽許乃御立(そこのみたち)神社の境内で月一回ずつ定期市を開くことになった。
 コロナ禍で中止した時期もあったが、先月末、お鹿島さまで開かれた市場には住民四十人ほどが集まった。地元産の野菜に水産物、和菓子や手作り雑貨の出店が軒を連ねた。ちんどん屋が楽しげな音色で場を盛り上げると、映画「男はつらいよ」の寅(とら)さんにふんした大道芸人がバナナのたたき売りを披露し、人々を魅了した。
 新間さんは「四人くらいで始まった催しが、根付いてきたようでうれしい。地元の人に『何が不便?』と聞くと、ほとんど『買い物』と返ってくるので途切れさせず続けたい」と話す。
 日常的に交流できる新たな仕掛けとして、お鹿島さまの境内にリサイクル品の掲示板を設置した。住民たちに不用品の情報を張り出してもらい、欲しい人に呼び掛ける。掲載した人同士で物々交換も可能という。
 プラット庄内は九月にもNPO法人化を目指しており、新間さんは「子どもたちが将来、地元の楽しい思い出を語れるように頑張りたい」と話している。

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