ARTAが今季初優勝 SC先導のまま62周打ち切り 表彰台はまたも3メーカー分け合う
2022年5月5日 10時00分
【スーパーGT】第2戦▽決勝▽4日▽富士スピードウェイ(静岡県)
GT500クラスはARTAの野尻智紀(32)/福住仁嶺(25)組(ホンダNSX)が、大どんでん返しの今季初優勝を挙げた。2度の赤旗中断により、セーフティーカー(SC)先導のまま62周で打ち切られた大荒れの一戦。2位はauトムスの坪井翔(26)/ジュリアーノ・アレジ(22)組(トヨタGRスープラ)、3位はインパルの平峰一貴(30)/ベルトラン・バゲット(36)組(Z(日産Z)で、開幕戦に続いて3メーカーが表彰台を分け合った。
【写真】スーパーGT第2戦を制したARTAのホンダNSX
【写真】スーパーGT第2戦を制したARTAのホンダNSX
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ARTAの野尻は釈然としない表情でクルマを降りた。とっぷりと日が暮れても温かい声援を送る観客の姿が視界に入り、ようやく表情が和らぐ。「(最後の)SC中も踏ん切りがつかなかった。でも、たくさんのファンの姿を見て『走ってよかった』と思えた」。派手なクラッシュが2度も起きた大荒れの一戦。熱心なファンの存在がモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。
素直に勝利を喜べる状況ではなかった。2度目の赤旗では、高星明誠(NDDP)の大クラッシュを目の当たりにした。最後のSCゴールを3番手で迎え、前を走っていたサードとKeePerトムスのペナルティーで繰り上がった。
クルマの状態は10位に終わった開幕戦より上向いたとはいえ、今大会もなかなかトップ争いには絡めず。それでも粘り強く戦い抜き、ホンダ勢最上位のポジションを守り切ったことで、最後に優勝が転がり込んできた。
コンビを組む福住も神妙な面持ち。「クルマはチームの頑張りで良くなった部分もあった。結果的に優勝でき、次のレースに向けたヒントもつかめた」。何とか成果を見出し、しっかりと前を向いた。
ARTAは毎年チャンピオン候補に挙げられながら、あと一歩で戴冠を逃してきた。100周にも及ぶ長丁場が62周に短縮され、ハーフポイント(10点)しか入らない勝利でも、シリーズを考えれば貴重な1勝に変わりはない。
「シーズンの最後には1ポイントだってモノを言う。ポイントが半分でも、今回の勝利はとても大きい」と野尻。複雑な思いはファン、そしてなにより勝利が癒やしてくれた。心地よい追い風を受け、目標の王座を目指す。
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