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来年オフの引退を”公言”しているダルビッシュ投手に…私から提案したいこと【AKI猪瀬コラム】

2022年5月4日 06時00分

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ダルビッシュ(AP)

ダルビッシュ(AP)

 自身3度目となる開幕投手を務めたパドレスのダルビッシュ投手。その開幕戦で1900年以降、MLB史上5人目となる開幕戦で5イニング以上を投げ、無安打の快投を披露。2戦目のジャイアンツ戦では一転、1イニング2/3で自責点9を記録する大炎上。このまま昨季後半戦のように崩れていく事を心配しましたが、代表する右腕に対して杞憂(きゆう)に終わりました。3戦目のブレーブス戦で黒田投手を抜き、日本人メジャーリーガー歴代単独2位となる通算80勝を記録。そして、この試合でメジャー史上最速となる通算1032イニング1/3投球回数で通算1600奪三振を記録しました。
 これまで通算1350イニング以内に1600奪三振を記録した投手が存在しなかった事を考えるとダルビッシュ投手の記録が異次元のスピードで達成された事が分かります。8月16日で36歳になるダルビッシュ投手は、2018年2月13日にカブスと結んだ6年1億2600万ドルの契約を引き継ぐ形で、パドレスにトレードされました。その契約が切れる2023年オフに引退をする事を公言しているダルビッシュ投手。その真相をかつて本人に直接、聞いたところ「契約が終了したら、末っ子の長女のために時間をつくってあげたい」と答えてくれました。
 家族を大切にする行動や考え方は、メジャーリーガーに共通する事なので、日本球界よりもはるかに長い期間、MLBで活躍しているダルビッシュ投手らしいと思いましたが、現在のパフォーマンスを見る限り、2023年以降も、ユニホーム姿を見たいと思うファンがたくさんいることでしょう。
 そこで提案ですが、ダルビッシュ投手と同じく子宝に恵まれたカージナルスのベテランエースのウェインライト投手のように、現役続行か引退かの判断を「家族会議による多数決」で決めてはどうでしょう。ウェインライト本人は引退を意識した時に「家族による多数決の結果、家族全員が現役続行を望んでいた」と言うことで現在もカージナルスのエースとして投げ続けています。
 自分自身の引き際を自分自身で決められるメジャーリーガーはほとんどいません。末っ子の長女が「パパの投げる姿をもっと見たい」と思えば、ダルビッシュ投手は、野茂投手の日本人メジャーリーガー歴代1位の通算123勝に近づいていく事ができるかも知れません。(大リーグアナリスト)

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