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待望初ゴールに『クレバーさ』凝縮…FC東京・松木玖生のセンスと冷静さは19歳にして『いぶし銀』

2022年5月3日 20時04分

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FC東京・松木玖生

FC東京・松木玖生

◆コラム「大塚浩雄のC級蹴球講座」
 FC東京注目の高卒ルーキー、MF松木玖生(19)が3日のアウェー福岡戦でプロ初ゴールを決めた。1点をリードされた前半24分、相手のバックパスをかっさらい、GKを冷静にかわして最後は右足でゴールに流し込んだ。
 青森山田高校の大黒柱として今年の高校サッカー選手権で日本一に輝いた松木。FC東京に加入し、J1開幕戦でスタメンに抜てきされた。そして、この第11節で待望のプロ初ゴール。相手のミスをついてのゴールだが、このゴールには松木のクレバーさが凝縮されていた。
 高卒ルーキーながら、運動量とフィジカルコンタクトの強さを生かし、左のインサイドハーフとしてレギュラーに定着した。ここ3試合は攻撃面でも積極的にペナルティーエリア内に侵入し、惜しい場面を何度も作ってきた。
 前半3分、FC東京はCKから早々と先制点を許した。すると、松木はいつも以上に相手ゴールに近い位置にポジションをとり始めた。4試合連続でゼロ封してきた鉄壁のFC東京も、森重、エンリケ・トレビザンをケガで欠き、本職のセンターバックがいなって、小川がCBへ。そんな緊急事態で先制されてしまった。勝つためにはまずは同点ゴールを奪うしかない。
 松木は積極的に福岡ゴール前に顔を出し、前半24分に相手のバックパスを狙いすまして奪った。そしてGKとの1対1。利き足の左ではなく、右側にかわしてGKを置き去りにした。シュートは右足インサイドで流し込むだけだった。GKとの駆け引きで、19歳の松木が、完全に相手を上回ったのである。
 DF陣がガタガタで、4試合連続完封のFC東京が、今季10試合で5得点しか取れていなかった福岡相手に5失点を喫し、大敗した。アルベル監督は「福岡のカウンターに苦しんだ。われわれはいつも以上に簡単にボールを失い、そこからカウンターを食らった。成長段階では、こういうことも起こり得る」と振り返った。5失点の要因は明らかだ。
 そんな試合の中で松木が見せたサッカーセンスと冷静さは19歳にしていぶし銀。そのクレバーさに、驚かされる。もはや松木は、FC東京に欠かせない選手となりつつある。
 ◆大塚浩雄 東京中日スポーツ編集委員。ドーハの悲劇、94年W杯米国大会、98年W杯フランス大会を現地取材。その後はデスクワークをこなしながら日本代表を追い続け、ついには原稿のネタ作りのため?指導者C級ライセンス取得。40数年前、高校サッカー選手権ベスト16(1回戦突破)。
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