本文へ移動

【GWに考える】2「先行き不安」精神科医・作詞家 きたやまおさむさん 

2022年5月3日 05時05分 (5月3日 10時14分更新)

 長引くコロナ禍で人の交流が減り、先行きが不安な時代が続く。精神科医で作詞家のきたやまおさむさん(75)は、素顔の自分を出すことができる「心の楽屋」を見つける大切さを説く。ゆっくり、ゆるむ…。心の安定には「ゆ」の感覚が欠かせないという。 (聞き手・細川暁子)

 「素顔に戻る場所   心の楽屋探して」



 人にはみな「表」と「裏」があり、建前と本音を使い分けて生きています。表である現実を考慮しながら裏の欲望を調整する。表と裏の橋渡しをしているのが自我、つまり「私」です。
 人生という劇場にも表舞台と楽屋裏があります。最初、裸で舞台に出た私たちは、大恥をかいたり失敗したりしながら、衣装を着て、せりふを話し、役を演じるようになります。でも、良い子や優等生など、あらかじめ用意された、周囲の人に期待された役を演じさせられている場合が多い。
 人には、表舞台から降りて、観客の目にさらされずにひと息付ける「心の楽屋」が必要です。素顔に戻れる楽屋があるからこそ、舞台の上に出て演じることができる。人は「表」だけでは生き抜くことができません。「裏」が守られていることが重要なのです。
 しかし、新型コロナウイルスの影響...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

医療ニュースの新着

記事一覧