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【Dr.'sサロン】訓読みは「憲(のり)」「法(のり)」「糊(のり)」  

2022年5月3日 05時05分 (5月3日 10時06分更新)
 日本国憲法の施行から七十五年の憲法記念日。人が人を裁く意味を探りたくて、四十二年前、大学は法学部を選んだ。憲法会議というサークルに入り教育権に関心を持ち、教科書検定裁判などを研究した。国際反戦デーのデモにも参加しシュプレヒコールをあげた。
 ある日、内偵のため私服警官が大学構内に侵入し、自治会学生ともみ合う場面を見た。そこへ機動隊が出動、数十個のジュラルミンの盾が津波のように押し寄せた。これが国家権力なのかと震えた。
 時は流れ昨年六月。旭川医科大の学長選考取材で、構内に無断侵入したとして、地元新聞の若手記者が逮捕、書類送検された。今春、マスコミ関連六団体は「逮捕、拘束は報道の自由を侵害する行為」と、共同アピールを発表した。
 新聞には一面を飾るスクープ記事もあれば、旭川の逮捕事件のように一段見出しのベタ記事もある。ハンバーグのパン粉のような記事と記事の間のつなぎ記事を「石ころとみなすか、新しい情報の宝庫として活用するかは、読み方一つ」と本にしたのが、私の記者時代の大先輩Sさんだった。
 憲法を訓読みすると、憲も法も「のり」。漢文学者の白川静によると、古代の裁判は祝詞(のりと)を唱え、偽りな...

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