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一鞍の重みがほぼ10倍違う…斤量の減量制度を考える「平地と同じ尺度の規定は考え直した方がいい」

2022年5月3日 06時00分

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小牧加矢太

小牧加矢太

◇記者コラム「ターフビジョン」
 障害専門として3月にデビューした小牧加矢太騎手(25)=栗東・音無=が、4月24日の福島4Rで7戦目にして初勝利を飾った。今後も活躍してほしいが、気になる制度が露見した。免許取得5年未満の騎手を対象とした斤量の減量制度が、平地中心のほかの新人と同じであることだ。
 昨年の障害戦は合計127。同日に2場に分かれて設定された障害戦はなかった。一方、平地は一人の騎手が年間すべてのレースに騎乗したとして1272。一鞍の重みがほぼ10倍違う。騎乗実績ベースでも、最多騎乗者は平地が松山の891に対して障害は上野の90。やはり約10倍違う。障害リーディングは昨年10勝で3人が並んだ。平地199勝のルメールとの比較では約20倍となる。
 昨年障害リーディングの森一も、2年目に障害に乗り始めたころ、某大ベテランから「あの腕で3キロ減はほぼ反則に近い」と言われた。当の森一も「当時は僕も大きな恩恵をもらいましたが、単純換算の10倍とは言わないまでも、平地と同じ尺度の減量規定はちょっと考え直した方がいいかもしれない」と話す。
 減量制度は30勝以下なら3キロ減で50勝以下なら2キロ減、100勝以下で1キロ減(特別レースを除く)。仮に小牧加が年間10勝ペースでリーディング上位に並び続けても、5年で減量記号は外れないだろう。「▲」の障害リーディングが生じてからでは泥縄のそしりは免れない。制度はあらゆる事態を想定して設計されるべきものだ。
(若原隆宏)

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