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一日一食、断食宿坊 浜松・龍雲寺に開設

2022年5月3日 05時05分 (5月3日 18時10分更新)
佐鳴湖を望める立地にオープンした宿坊「禅堂」=浜松市西区の龍雲寺で

佐鳴湖を望める立地にオープンした宿坊「禅堂」=浜松市西区の龍雲寺で

  • 佐鳴湖を望める立地にオープンした宿坊「禅堂」=浜松市西区の龍雲寺で
  • 完全個室の宿坊「禅堂」は、佐鳴湖の絶景を眺めながら心を整えることができる=浜松市西区の龍雲寺で
  • 地元浜松の食材を使った精進料理=浜松市西区の龍雲寺で
 約九千坪の自然と佐鳴湖を望める絶景地にある浜松市西区入野町のお寺「龍雲寺(りょううんじ)」に、断食宿坊「禅堂(ぜんどう)」がオープンした。令和時代の「お寺断食」をテーマに、完全個室の宿坊と修行体験、健康管理を通じて、体と心を整える場を目指した。 (山本晃暉)
 全国的にも珍しいという「精進料理による一日一食の断食」を提供する。同寺の木宮行志(きみやこうし)住職(44)は「厳しい断食は滞在中は高揚感を得るけど、日常の生活で継続することは難しい」と指摘。胃腸に負担をかけない料理で断食を実行することで、日常生活に戻っても体に支障なく、継続していけるという。
 宿坊での過ごし方は、お勤めや朝と夜の座禅以外に、庭の枯れ山水線引き体験やお坊さんによる悩み相談などを用意。自由時間には、専門トレーナーによる整体ストレッチ教室もあり、看護師も常駐することで滞在者の健康管理も大切にする。完全個室の宿坊はホテルのような設備を整えており、部屋からは佐鳴湖越しに南アルプスの眺望も楽しむことができる。木宮住職は「ただ我慢する『断食道場』とは違い、心と体の悩みを手厚くサポートしたい。令和の時代に合った『断食宿坊』を目指した」と語る。
 四月二十五日のオープン前から、北海道や九州地方など全国から予約者が殺到。五月末まで、ほぼ満室状態の人気だという。ダイエットや食生活の見直し、テレワークでの宿泊など滞在理由や年代、性別もさまざま。初日に訪れた大阪府の六十代女性は「心を静かに過ごし、食生活を見直したかった」と話した。
 宿坊開設のきっかけは、「コロナ禍で悩む人に向け、寄り添う場を提供したかった」と木宮住職。現代人の気持ちが常に何かに追われていることを案じ、その課題を解決したかったともいう。「心さえ整えば、幸せに生きられる。お寺として、断食や修行体験を提供することで、心を一度休める場所になればうれしい」とほほ笑んだ。
 コースは二泊三日、三泊四日、六泊七日の三種類。七日間コースからの入門が基本となり、一泊二日は一人あたり(二人一部屋の場合)一万三千円。宿坊の予約は同寺=電053(447)1237=へ。

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