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【富山】里山銀輪ツアー つなぐ北陸の輪 立山・上市と珠洲「地域おこし 同盟を」

2022年5月2日 05時05分 (5月2日 07時00分更新)
E−バイクで里山のツアーコースを走る佐藤将貴さん(中央)と珠洲市宝立小中学校の中学3年生ら=富山県立山町四谷尾で

E−バイクで里山のツアーコースを走る佐藤将貴さん(中央)と珠洲市宝立小中学校の中学3年生ら=富山県立山町四谷尾で

  • E−バイクで里山のツアーコースを走る佐藤将貴さん(中央)と珠洲市宝立小中学校の中学3年生ら=富山県立山町四谷尾で

▽E−バイク活用
 ノウハウ学び合い 魅力発信

 電動アシスト付きマウンテンバイク(E−バイク)で里山を巡るツアーによって地域を盛り上げる試みが、富山県立山、上市両町の丘陵地と、石川県珠洲市宝立(ほうりゅう)町で連携して動きだした。今後は「里山同盟」を結び、知恵を出し合って里山再生の輪を広げる。 (中島健二、写真も)
 富山県側の中心になっているのは八年前に立山町に移住した神戸市出身の佐藤将貴(まさき)さん(40)。
 立山、上市両町の自然にほれ込むとともに、過疎化で小中学校の廃校や休校も相次ぐことを知り「地域を盛り上げたい」と、歴史も秘めた里山を自転車で回る手法を考えた。昨年春にはクラウドファンディングで資金を募り十台のE−バイクを導入。両町にまたがる丘陵部一帯で絶景の展望スポットやお寺、石切り場跡、温泉を巡るツアーをスタートさせた。
 一方の宝立町側は昨年、地元の人らが奥能登eマウンテンバイクツーリズム(EMTB)協会を発足した。里山による地域おこしを考える企業の関係者が佐藤さん主催のツアーを体験したのがきっかけだった。今春までにE−バイク六台を導入し空海伝説が残るスポットなどを回るルートで五月からツアーを始める。
 この流れの中で双方の交流が深まった。昨年秋に珠洲市であった地方創生の対話イベントで佐藤さんが講演したほか、古道整備や歴史を題材に地元の価値を見直す活動を続ける珠洲市宝立小中学校も佐藤さんを招いて小中学生がE−バイクツアーの話を聞いた。
 四月末には中学三年の濱市拡耶(ひろや)さん(14)ら生徒七人と時兼秀充校長(58)が立山、上市両町を訪れてツアー体験。今後は宝立小中学校が加わって地域おこしにE−バイクをどう活用するか研究する。
 奥能登EMTB協会事務局の長岡幸佑さん(26)も立山訪問を重ね、佐藤さんとの話し合いの中で「里山同盟」を結んでつながりを強めることになった。互いに行き来してツアー展開の手法を学び合うほか、魅力の共同発信も考えている。
 「珠洲にはなだらかな里山が広がる。里海もあるので情報交換したい」と佐藤さん。長岡さんも「珠洲も富山も山と海が近いのは同じだが珠洲はストーリーの広がりが足りない。ノウハウを学びたい」と期待している。

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