名前の由来は「ドラゴンボール」 プロ注目の東邦・三浦心空が4イニング無失点&適時二塁打【高校野球】
2022年5月1日 19時33分
◇1日 高校野球春季愛知県大会準決勝 東邦9―3豊川(愛知・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)
東邦が4日の決勝進出を決めるとともに春季東海大会(21、22、24日、愛知・小牧市民球場ほか)=中日新聞社後援=の出場権を獲得した。投打でプロ注目の三浦心空(こくう)投手(3年)が先発で4イニングを1安打無失点、打っては2点適時二塁打を放った。準決勝のもう1試合、愛工大名電―星城戦は雨天のため4回途中ノーゲームとなった。
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最速147キロ右腕が真価を見せつけた。中京大中京を破って勢いに乗る豊川打線を4回まで1安打無失点。5三振を奪う快投で付け入る隙を与えず、三浦は「初回に打線が点を取ってくれたので打たせて取る投球ができた」と笑みを浮かべた。
切れのある直球と変化球をテンポ良く投げ込んだ。制球力も抜群だった。この日は最速144キロを計測したが「スピードにはあまりこだわっていないけど、高めの直球で空振りを取れたのがよかった」と満足そうに振り返った。
三浦は打撃でも周囲を魅了した。2回2死満塁で、低めのスライダーをすくい上げ左翼線へ2点適時二塁打。投打二刀流の活躍に、オリックスの下山スカウトは「直球で空振りが取れて、変化球でカウントが取れる。試合を重ねるごとに成長を感じる」と評価した。
「心空(こくう)」の名前の由来となったのは漫画「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空。昨秋までは試合用の帽子のつばに「かめはめ波」と書いていたが「秋は負けてしまったので…」と今大会では「元気玉」に変えた。あらゆる生き物から元気を集めて繰り出す必殺技のように「みんなで力を合わせていく。決勝も勝ちきって、夏をいい結果で迎えたい」。チーム一丸で2018年秋以来となる愛知のてっぺんに立つ。
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