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笑顔のクランクアップ 北乃さん「オール福井」製作に感謝

2022年5月1日 05時05分 (5月1日 12時17分更新)
クランクアップし、笑顔を見せる(右から)森崎さん、北乃さん、小泉さん=30日、越前町の萩野小学校旧笈松分校で

クランクアップし、笑顔を見せる(右から)森崎さん、北乃さん、小泉さん=30日、越前町の萩野小学校旧笈松分校で


 明治期に福井の眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、幸八兄弟の挑戦を描く映画「おしょりん」が三十日、撮影を終えた。二月に冬のシーンを勝山市で先行撮影し、四月八日に小浜市でクランクイン。ロケはすべて県内で実施し、五左衛門の妻むめ役の主人公・北乃きいさんら俳優陣が十一市町で熱演した。映画は二〇二四年春の北陸新幹線敦賀開業記念と位置付け、二三年秋に公開される。 (北原愛)
 「はい、カット。オッケー」。児玉宜久監督の声に現場の緊張が解け、拍手が湧いた。越前町の萩野小学校旧笈松分校。北乃さんや五左衛門役の小泉孝太郎さん、幸八役の森崎ウィンさんらに、県内自治体や企業で結成した制作運営委員会の新道忠志委員長=SHINDO会長CEO=や西川聡県交流文化部長らが花束を手渡した。
 クランクアップを迎えた座長の北乃さんは、地元の住民らがエキストラや昼食準備などに協力した「オール福井」の製作に対し「大勢の方に手伝っていただいた」と感謝。「『福井と言えば、おしょりん』という映画になると思う。福井のいいところをいっぱい語れるという財産もできた。たくさんアピールしていく」と、ほほ笑んだ。
 東京と福井の往復が続いた小泉さんは「私財をなげうち、眼鏡作りに一生をささげた五左衛門を演じることにプレッシャーもあったが、一生忘れられないすてきな作品と出合えた」。森崎さんは「スクリーンの先のお客さまの顔が今から楽しみ」と、手応えを語った。
 新道委員長は「オール福井でつくろうと始まり、熱意の輪が広がった。眼鏡だけじゃなく、福井人の働く姿や家族愛が出た映画になる」と期待。バトンを渡された児玉監督は「すてきなキャストに優秀なスタッフ、地域の皆さまの愛情と協力で撮影が無事に終わった。完成に向けて作業を進めたい」と次のステージを見据えた。
 原作は小説家・藤岡陽子さんの同名作品。おしょりんは福井の古い方言で、早春の朝の冷え込みで雪の表面が凍りつく現象を指す。増永兄弟が眼鏡産業の未来を切り開く姿とともに、むめを交えた人間模様も見どころの一つ。

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