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春に地域活性化を思う 駐名古屋韓国総領事 朴先哲(パクソンチョル)

2022年5月1日 05時05分 (5月1日 05時05分更新)
五条川に咲き誇る桜のアーチ

五条川に咲き誇る桜のアーチ

 花粉症もちですが、春を告げる自然をひと目見ようと周辺の街並みを歩いてみました。ちょうど岩倉市の桜が有名だと聞いていたので、足を延ばし訪れました。岩倉市を南北に流れる五条川沿いに約八キロメートルにわたって約千四百本もの桜が川の両岸から覆いかぶさるように咲き誇っていました。きれいな川に落ちて流れる桜の花びら、鮮やかに咲いた黄色い菜の花、川を優雅に泳ぐコイ等々。これらを一度に楽しめる所はほかにはないと思いました。
 今年も新型コロナウイルスの影響で「岩倉桜まつり」は中止となりましたが、桜のように自然資源が地域観光産業の発展や経済に寄与することは言うまでもありません。減り続ける出生率、高齢化していく地域構成員、税収の減少などを考えれば、地域の生き残りをかけて国内外の観光客誘致へ努力が必要です。コロナ禍で航空、観光、飲食業界が最も大きな打撃を受けましたが、コロナ終息後にはどの分野よりもすごい跳ね返りが期待されてもいます。そのためにも着実に準備すべきでしょう。
 愛知県では十一月、「ジブリパーク」の先行開園が予定されていて、全てのエリアがオープンする来年の完成に向けて準備が進んでいます。宮崎駿監督のファンは必ず行きたがる所になります。もちろん多くの入場者を受け入れるためには名古屋駅からの交通の便などアクセスを含むインフラ整備も欠かせません。ジブリパークをはじめ愛知県は、名古屋城、熱田神宮、明治村、犬山城、トヨタ自動車の施設など、歴史・文化・産業分野で観光資源として活用できる素材が多くあり、二〇二六年の「愛知・名古屋アジア競技大会」、二七年のリニア新幹線の開業など、国内外から人を引きつけるさまざまな材料があります。「三斗の珠もつないでこそ宝」という韓国のことわざのように、この機会を逃さずうまく活用しなければなりません。
 同じく、愛知県・名古屋市をもう少し海外に知ってもらう努力も要ります。ひとつの方案として外国との交流が挙げられます。姉妹友好都市または交流協力の推進などを通じて、政治・経済・文化・教育・青少年等の分野で交流することで相互理解はもちろんのこと、地域経済の発展にも貢献できることは改めて言うまでもないでしょう。(駐名古屋韓国総領事 朴先哲(パクソンチョル))

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