「いけ」「入れ!!」今野大喜「まさか」イーグル 1日36ホールの奮闘【中日クラウンズ】
2022年4月30日 21時01分
◇30日 男子ゴルフ 中日クラウンズ第3日(愛知県東郷町・名古屋GC和合C)
ギャラリーの「いけ」「入れ!!」の声。その直後、大きな拍手が沸き起こると、今野大喜(25)=フロンティアの介護=は状況を理解した。第3ラウンドの15番パー5で、残り96ヤードからの3打目がカップイン。「見えなかったけど、まさかという感じでした」。びっくりのイーグルに両手を突き上げ、喜んだ。
地獄から天国を見た。28日がサスペンデッドとなり、この日は午前中に第2ラウンドの18ホールを回った。そのときの15番はトリプルボギー。「やっちゃいましたね」と苦笑いしたように、ティーショットを引っかけて左の木に当ててしまい、ボールが大きく弾んでOB。さらにバンカーショットをミスするなど7オン、1パットだった。
午後の第3ラウンドでは、そんな因縁の15番で取り返した。14番がボギーだったこともあり「すごく気持ち悪い感じでした」と午前中のことが当然のごとく脳裏によぎった。それでも、打つ際は左に曲げないことをまず意識し、見事なティーショットにつなげた。1日36ホールも日大時代に1・5ラウンドを3、4日続けた経験が生き、全体的に安定したゴルフでスコアを伸ばした。
3月の中部アマプロ選手権(三重・中日CC)でプロの部を制し、今大会の推薦出場権を手にした。岐阜県恵那市出身の25歳が、地元に近い和合で存在感を発揮。首位と2打差の3位で最終日を迎える。「優勝したいと言って優勝できる実力ではない。目の前のことに集中していきたいです」。ツアー初優勝がちらつくが、これまでと同様に無欲でラストの18ホールに臨む。
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