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【石川】輪島朝市 20歳新風 母の後継ぎ目指し 露店デビュー

2022年4月30日 05時05分 (4月30日 08時06分更新)
輪島朝市にデビューした南谷美有さん(右)と母良枝さん=29日午前、石川県輪島市河井町で

輪島朝市にデビューした南谷美有さん(右)と母良枝さん=29日午前、石川県輪島市河井町で

大阪で修業、帰郷「楽しませる接客を」

 輪島朝市(石川県輪島市)の露店で魚の干物などを売る南谷良枝商店主の南谷良枝さん(46)の長女、美有(みゆ)さん(20)が二十九日、デビューした。二〇二〇年に門前高校を卒業後、大阪市の物産店兼レストランで修業し、今年三月に輪島へ戻った。名刺に「輪島の看板娘」と刷り「母ちゃんみたいにお客さんを楽しませる接客がしたい」と張り切っている。(日暮大輔)
 幼い頃から店に出て母の仕事を見てきた。店は良枝さんが祖母から継いでおり、美有さんは三代目になる。「作った商品をおいしく食べてもらえるのはやりがいのある仕事」。二〇年六月から大阪に出て、商品の販売や接客、ネット販売のスキルを磨いてきた。
 大型連休初日がデビューとなり「責任感から緊張してなかなか言葉も出なかった」が、声をかけたお客さんに干物の詰め合わせを購入してもらった。「朝市は年々お客さんが減っている。名物商品を作りたい」と意気込む。
 輪島市朝市組合によると、約二百三十人の組合員は高齢化しており、平均年齢は六十代半ば。美有さんは組合員ではないが、朝市に関わる若手として貴重な存在だという。
 露店を出す時は午前四時半ごろに起きて用意をする。地域のお年寄りの見守りを兼ねた訪問販売もしており、天気が荒れても、体調が多少悪くても休めない日もある。良枝さんは、美有さんから店を継ぎたいと聞いた時、うれしさと同時に「しんどい仕事でもある。させていいものか」とも思った。それでも「持ち前の明るさで頑張ってくれる」と信じている。
 店に立つ美有さんの姿に良枝さんは「話しながらお客さんの気持ちを察知して買ってもらうのが商売の基本。まだまだこれから、期待しかない」と目を細める。「お客さん目線で地道にこつこつが大事」。商売のイロハは母から娘へ受け継がれていく。

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