鹿島が奪首 ”J1通算1000試合”にエース鈴木優磨が1G1A 鬼の主将は「危機感を持っている」
2022年4月29日 20時01分
◇29日 J1第10節 C大阪0-3鹿島(ヨドコウ)
豪雨と暴風は試合直前にぴたりとやみ、「鈴木優磨劇場」が開演した。鹿島は開始6分に上田が浮き球を競り、松村が球を拾って敵陣ペナルティーエリア内へ侵入。右足シュートはGK金に弾かれたが、「こぼれ球にいいイメージがあった。当てるだけだった」。当たり前のようにゴール前に詰めた鈴木が頭で押し込んだ。エースの先制弾がC大阪の勢いをそぎ、快勝劇の呼び水となった。
止まらない。前半14分。鈴木は左サイドから絶好クロスを送り、今季リーグ戦初先発の21歳松村の右ボレー弾をお膳立てした。今季4得点、3アシストで、鹿島の総得点の50%に直接関与。後半46分にはダメ押し点を呼び込む浮き球のスルーパスまで披露する獅子奮迅の働きぶりだった。
昨年末まで所属したベルギー1部、シントトロイデンでは得点に強くこだわり、ゴール前の職務に専念した。だが、鹿島に電撃復帰すると、左腕に主将マークを巻いた鈴木は前線で果敢に体を張り、守備に奔走する献身性、犠牲心が際立った。チームのピンチでは鬼の形相で叫び、仲間たちを叱咤(しった)するリーダーシップも見せる。
「鹿島はタイトルを取ってきたクラブ。危機感を持っている」と鈴木。過去最長5季連続無冠のチームに、再び栄冠を―。J1通算1000試合目のメモリアルマッチで再奪首。その中心に、鈴木がいる。
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