【ボクシング】丸木凌介、7月12日に日本タイトル挑戦 自身4度目、悲願のベルト奪取へ「ラストチャンス」
2022年4月29日 06時00分
ボクシング日本スーパーウエルター級3位の丸木凌介(31)=天熊丸木ジム=が7月12日に東京・後楽園ホールで同級王者の川崎真琴(37)=RK蒲田=とのタイトル戦に臨むことが決まった。自身4度目の日本タイトル挑戦。悲願のベルト奪取へ、全てをかけてリングに上がる。
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否が応でも気合が入る。丸木は汗を滴らせながら、必死に拳を振った。「ラストチャンスだと思っています」。2016年7月の初挑戦から3度阻まれてきた。だが、4度目が訪れた。死に物狂いで取りにいく。
流れはきている。昨年7月の畑上昌輝(長崎ハヤシダ)戦後に、右肘遊離軟骨除去手術を受けた。試合では腕が伸びず、パンチをガードした時でも激痛が走っていた。コロナ禍で試合がなかなか組めず「今しかない」と決断した。
その間に王者だった松永宏信(34)=横浜光=が王座返上。同級2位の川崎が王座決定戦で同級1位の越川孝紀(31)=一力=に勝ち、新王者となった。王座決定戦で勝った場合、原則3カ月以内に指名挑戦者と対戦しなければならない。近日中に発表される最新ランクで、丸木は指名挑戦者となる見込みで、好機が巡ってきた。
風は吹いていると自負する出来事もある。熱烈なドラゴンズファンで、昨年5月4日、根尾昂の満塁本塁打をナゴヤドームで目の当たりしている。たまたまの現地観戦で「僕、持っているでしょ」とちょっとした自慢にしている。
昨年、6年間の交際をへて、里歩夫人(27)と結婚した。食事など献身的にサポートしてくれる夫人のためにも勝たなければならない。「結婚して良かったと思わせたい。日本一の嫁さんにしたい」。機は熟した。持ってる男が勝負に出る。
▼丸木凌介(まるき・りょうすけ) 1991年3月29日生まれ、名古屋市西区出身の31歳。身長179センチ。2010年12月に薬師寺ジムからプロデビューし、13年から天熊丸木ジム所属。15年3月にWBCスーパーウエルター級ユース王座獲得(1度防衛し返上)。通算成績は26戦18勝(13KO)7敗1分け。父の孝雄名誉会長は元世界ランカー、兄の和也会長も元プロボクサー。
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