藤井聡太叡王、防衛に向け好発進 93手で出口若武六段破る【叡王戦五番勝負第1局】
2022年4月28日 19時33分
藤井聡太叡王(19)=竜王・王位・王将・棋聖=が、番勝負初登場の出口若武(わかむ)六段(27)を迎え撃つ「第7期叡王戦」五番勝負は28日、東京都千代田区の神田明神で第1局が指され、先手の藤井が93手で勝利を収めた。夏に向けて棋聖戦、王位戦とトリプル防衛戦が控える中、好発進を決めた。第2局は5月15日、名古屋市中区栄で指される。
出口は2019年プロデビューで、藤井にとっては自分より後にプロになった棋士との初のタイトル戦。将棋界に新風を吹き込むフレッシュなシリーズとなった。
終局後のインタビューで「中盤の手が難しく、本譜は自信のない展開になった」と振り返った藤井。前回対局から1カ月半以上間隔が空いたことについては「やってみないと分からないところもあったが、始まったら普段通り指せた」と語るとともに、久々の分、途中少し時間を使ったことを反省点に挙げ、次局に向けては「そのあたりを修正したい」と結んだ。
一方、27歳の誕生日をタイトル戦初星で飾れなかった出口は「いい環境でやらせてもらえて感謝しかないが、将棋はちゃんと指したかった」と悔しそう。「慣れないところもあったので、少しずつ慣れていきたい」と前を向いた。
相掛かりとなった盤上は、後手・出口が開始10分で研究手を披露。初の大舞台とは思えない挑戦者の果断な指し回しに、藤井も午前中から時間を使わされる展開となったが、そこは5冠の貫禄。難解な局面に導いて徐々に主導権を握ると、着実に寄せ切った。持ち時間の各4時間は両者とも使い切って1分将棋。終局は午後6時20分だった。両者の対戦成績は藤井の5勝1敗となった。
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