絶滅危惧種の渡り鳥・コシャクシギを発見 飛騨地域で初、県内2例目
2022年4月28日 05時05分 (4月28日 17時09分更新)
シギ科の渡り鳥「コシャクシギ」が今月中旬、高山市国府町の水田にいるのが見つかった。日本野鳥の会岐阜の関係者によると、飛騨地域で発見されたのは初めてだという。環境省のレッドリストで絶滅危惧1B類に分類されている鳥で、県内で見つかるのは二例目という。 (八重樫智)
日本野鳥の会岐阜副会長の直井清正さん(75)と、妻の陽子さん(70)が十八〜二十日、飼い犬の散歩中に、同町内の水田にいるのを見つけたという。見つかったコシャクシギは体長約三〇センチで、五羽いた。ミミズなどを食べていて、たまに飛ぶこともあったという。
コシャクシギは、頭部に線が入っており、やや短めのくちばしが下に曲がっているなどの特徴がある。冬季はオーストラリアで越冬し、五〜七月に繁殖するため、ロシアのシベリア地方まで飛んでいく習性がある。数羽程度が西日本で観察されることがあるが、県内で見つかるのは珍しいという。
清正さんは「十メートルほど離れた地点から観察していたところ、人を怖がることなく、田んぼでえさを食べていました」と話した。
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