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中日・勝野16試合連続で勝ち星なし…運のない投手はどうすべきか 吉見さんは「勝ちたいという執念一旦捨てた」

2022年4月28日 10時14分

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5回裏1死二、三塁、打者糸原のとき、マウンドに集まる勝野(右から2人目)ら中日ナイン

5回裏1死二、三塁、打者糸原のとき、マウンドに集まる勝野(右から2人目)ら中日ナイン

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇27日 阪神3-1中日(甲子園)
 とうとう16試合連続で勝ち星なし。昨季の12試合にも増して、今季は勝ち運のなさに拍車がかかっている。勝ち投手の権利を持って降板しながら、自慢のリリーフ陣が打たれて消えたのが2試合。前回(4月13日の阪神戦)は7イニング無失点だったが、味方も無得点。そして今回は3失点も、味方の拙守で自責点は1だった。揚げ句の果てにアクシデント(左脇腹痛)で緊急降板とは…。
 先発・勝野の話である。わずか4試合で、白星を逃がすあらゆるパターンは出尽くした。運がない投手はどうすればいいのか。「テンポよく投げ、攻撃のリズムを引き出せ」。古くから言われるが、僕は信じていない。投手にとってテンポがいいのは長所だが、それと援護点の多い、少ないが結び付くと実感したことがないからだ。先日、吉見一起さんに聞いた。通算90勝56敗。勝ってきた男に尋ねるのはどうかと思ったが、吉見さんは首を振った。
 「現役の終わりの方は必死に投げて、何とか抑えてもなかなか勝ちが付かなかった。あのころは本当に苦しかったんです」
 いつだってほほ笑んでくれたはずの勝利の女神が、どうしても振り向いてくれない。歯がゆさ、もどかしさ、時に腹立たしさ…。負の感情から解放されたのは、ほんの少しだけ考え方を変えた時だったという。
 「勝ちたいという執念を、いったん捨てるんです。自分に勝ちが付かなくてもいいや。試合をつくれて、チームが勝てばオッケー。こう思うようにしたんです。自分の力だけで勝ち投手には絶対になれません。でも試合をつくることならできる。自分がコントロールできることだけを考えるようにしたんです」
 勝野は今季初黒星。しかし、適時打は1本も打たせなかった。試合をつくる努力は、最後までやり切ったのだ。まずはけがを治すこと。その先に、女神はきっと待っている。

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