元アマ横綱、夢はNFL 「二刀流」挑む日体大相撲部・花田秀虎
2022年4月27日 05時05分 (4月27日 05時05分更新)
相撲のアマチュア横綱から、アメリカンフットボールの最高峰・米プロフットボールNFLへの挑戦という壮大な「二刀流」に挑む20歳がいる。2年前の全日本相撲選手権を制した日体大3年の花田秀虎は「相撲でもう一度日本チャンピオンになって、そして世界に行く。アメフトは面白いんだぞということを僕が伝えたい」。夢を語る表情は自信に満ちていた。 (丸山耀平)
4月中旬、東京都世田谷区の日体大相撲場に花田の姿があった。身長185センチ、体重135キロ。申し合いでは、部員たちをちぎっては投げた。「かわさずに受け止めて相手の懐に入って力を出す。それが自分の相撲。磨きを掛ければ、アメフトにもつながる」
和歌山市出身。父は元レスリング選手、母は柔道指導者という格闘家一家に育った。小学2年で相撲を始め、和歌山商高1年時に全国高校選抜大会個人戦で優勝。2、3年時は世界ジュニア相撲選手権の無差別級を連覇した。
日体大進学後、すぐに日本一の称号を得た。大学1年でのアマチュア横綱は、高校3年から2連覇した日大の久嶋啓太(元幕内久島海=故人)以来36年ぶり2人目の快挙だった。「この体重で自分の体をコントロールすることに関し...
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