若狭牛の雌をリハビリ放牧 坂井・県畜産試験場
2022年4月26日 05時05分 (4月26日 16時29分更新)
県のブランド和牛「若狭牛」の雌を預かり、妊娠しやすくするための「リハビリ放牧」が二十五日、坂井市三国町平山の県畜産試験場で始まった。坂井、敦賀の両市と美浜町の農家五軒から計十頭が運び込まれ、広々とした牧場に放たれた。
試験場では二〇一一(平成二十三)年から、農家の牛舎で妊娠できずにいる雌牛を預かり放牧する取り組みを行っている。昨年は十六頭を預かり、半分の八頭が妊娠した。
試験場の「なかよしとんがり牧場」に放牧することで、適度に運動し、新鮮で栄養価の高い青草を食べるため、農家の牛舎にいるときよりも妊娠しやすくなるという。
運び込まれた十頭は、牧場に放たれるとうれしそうに跳びはね、草が生い茂る中を元気よく駆け回っていた。時折草をはんだり、じゃれあったりする姿も見られた。
大型連休明けにはさらに五頭が運び込まれ、試験場で十一月下旬から十二月初旬ごろまで預かる予定。
家畜研究部の田辺勉部長は「肥料をまいて去年よりも質のいい牧草を生やした。しっかり運動して身も心もリフレッシュしてもらって、いい子どもを産んでほしい」と話していた。 (畑明日香)
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