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阪神にいた“誰か”に似ている…球が不規則に動く巨人シューメーカー 中日が対応できなかった『平均からの逸脱』

2022年4月24日 09時10分

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6回裏1死、代打木下が三飛に倒れる。投手シューメーカー=23日

6回裏1死、代打木下が三飛に倒れる。投手シューメーカー=23日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇23日 中日0-3巨人(バンテリンドームナゴヤ)
 決勝点は満塁からの暴投。つまり投げた祖父江に記録されるが、捕手の桂が止めてほしい1球だった。7回に清水、8回はロドリゲスもつぎ込んで食い下がったが、9回は藤嶋がとどめを刺された。直後に代走の立岡に三盗。まったくのノーマークで、捕手の木下は送球もできなかった。
 気に入らないところはいくつかあったが、敗因ではない。負けたのは初顔合わせのシューメーカーを打てなかったからだ。試合が始まる前から井端弘和さんと「誰かに似ている」「確か20年くらい前の阪神にいた」と記憶をたどったが、どうしても名前が出てこない。もちろん外国人。球は決して速くないが、不規則に動く。誰だっけ…。
 記者席から見ていると、なぜ打てないのかがわからないが、テレビ解説の吉見一起さんが的を射た説明をしてくれた。
 「キーはスプリットですね。あり得ないようなファウルや空振りをして、最後まで対応できませんでした。千賀(ソフトバンク)みたいにズドンと落ちるわけじゃないですが、ナックルのように不規則なんですよ。左右だけじゃなく前後にも…」
 29打者のうち、結果球になったのが実に16人。8三振のうち、7個はスプリットで奪われた。空振りも計13。逃げながら落ちることもあれば、予測よりも球が来ず、体勢を崩されることもあった。抑える投手の条件である「平均からの逸脱」を満たす魔球だった。
 「あれを意図して投げ分けられるんなら、それはもう投球術。この先も厄介な存在になります」と吉見さん。対応策は「ゾーンを上げる」。高めの変化球は、予測の範囲内で収まることが多かったからだ。
 ちなみにシューメーカーに似た外国人とはバディ・カーライル。2001年から2シーズンは阪神に在籍し、10年は日本ハムでNPBに復帰して計7勝15敗。身長はシューメーカーと同じ188センチだった。当時の中日打線は防御率8・44と粉砕している。気休めにもならないが、次こそは打てますように…。

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