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巨人・原監督が膠着状態で出す“奥の手”…中日はどうすれば『重盗』防げたのか 井端さん「ウォーカーですよ?」

2022年4月23日 10時05分

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4回表2死一、三塁、打者香月のとき、重盗で三走丸が生還。捕手木下=22日

4回表2死一、三塁、打者香月のとき、重盗で三走丸が生還。捕手木下=22日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇22日 中日2-7巨人(バンテリンドームナゴヤ)
 主導権を明け渡した1球がある。同点の4回。2死からの連打で一、三塁とされた。打者・香月の初球だった。一走・ウォーカーが走った。捕手の木下は二塁に投げた。三走・丸がそれを見て本塁に向かう。遊撃・堂上からの折り返しの送球は高く浮き、重盗で勝ち越し点を奪われた。
 一、三塁からの重盗を決めたのは、今季セ・リーグで初(西武が1)。昨季もやはりリーグで2つしかなかった。いずれも巨人。そう。膠着(こうちゃく)状態で原監督が出す奥の手なのだ。その2つのうちの一つが中日戦(4月15日、東京ドーム)だった。福谷―木下のバッテリー。苦い記憶がアラームを鳴らしていたはずだった…。どうすれば防げたのかを、専門家に聞いた。
 「これが(俊足の)吉川や坂本なら話は別ですが、ウォーカーですよ? それが走ってくるということは、丸も来ると予測がつく。察知してほしかった」
 ラジオ解説を終えた井端弘和さんである。どのチームでも例外なく、キャンプでは「重盗防止」をメニューに組み込む。(1)二塁に投げる(2)投手がカット(3)三塁に投げる(4)偽投する(5)投げない、の五択だ。どれを選ぶのかは選手ではなくベンチ。ここではウォーカーなら刺せると判断して(1)を指示した。しかし2死走者なしからの好機、一走がウォーカーということを考えれば、重盗が臭う。(2)から(4)のいずれかを選ぶべきだというのが井端さんの考えだ。
 原監督は「たまたまですよ」と繰り返し、元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「(重盗のサインではなく)選手が個々にいい判断をしてくれた」と言った。井端さんによれば、これすらもうのみにはできない。
 「次は仕掛けてきた上で(三走は)ストップもあり得る。ベンチの駆け引きですからね」
 昨季も4月。シーズン序盤にやってくるのは、以後、相手ベンチが考えるからだ。欺く。揺さぶる。裏をかく。野球とは心理戦でもある。

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