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ヤマトシロアリ 新発見あり 昆虫館 職員イチオシ展

2022年4月22日 05時05分 (4月22日 10時09分更新)
ヤマトシロアリの成虫=県ふれあい昆虫館提供

ヤマトシロアリの成虫=県ふれあい昆虫館提供

  • ヤマトシロアリの成虫=県ふれあい昆虫館提供
  • ヤマトシロアリの展示を紹介する鈴木隆太郎さん=白山市八幡町で

「面白い生態 興味持って」

 白山市八幡町の県ふれあい昆虫館は、恒例企画「職員のイチオシの虫」で、住宅の木材を食べるシロアリの一種で、日本に広く分布するヤマトシロアリに焦点を当てた展示を行っている。社会性のある生態や、身近にいながら、知られていない一面に触れられる。七月四日まで。 (青山尚樹)
 ヤマトシロアリが成虫になる春に合わせて、大学生時代から約七年間、シロアリ研究をしてきた職員の鈴木隆太郎さん(31)が企画。
 ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に分布するシロアリの一種。森の朽ち木や住宅の柱などに巣を作り、木を食べて暮らす。野外では朽ち木を分解するという重要な役割を担っている。
 展示パネルでは、羽を持った「女王・王」、次の女王や王になる「幼形成殖虫」、外敵から巣を守る「兵隊アリ」、他の個体に餌をやる「働きアリ」がいて、階級のある集団社会を形成しているなどの、生態を解説している。
 生きている体長約三〜五ミリのヤマトシロアリも展示。木が原料の紙も食べることを利用し、赤、青、黄色など六色の紙をそれぞれ食べたヤマトシロアリのおなかが、紙と同じ色に変化している様子も確認できる。今年一月にヤマトシロアリのゲノム(全遺伝情報)が解析されたことも報告している。
 鈴木さんは「害虫だと思われているが、とても面白い生態をしている。じっくりと観察して興味を持ってほしい」と話した。休館は原則火曜。入場有料。

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