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修復完了の秘仏 背負って1200段の石段上る 2度目の木瀬さんら14人  安土・観音正寺

2022年4月21日 05時05分 (4月21日 05時05分更新)
秘仏を納めた桐箱を背負い、山中の石段を上る木瀬さん=近江八幡市安土町石寺の繖山で

秘仏を納めた桐箱を背負い、山中の石段を上る木瀬さん=近江八幡市安土町石寺の繖山で

 聖徳太子創建と伝わる西国第三十二番札所の観音正寺(近江八幡市安土町石寺)の秘仏修復が完了した。麓から寺がある繖山山頂付近まで、秘仏を背負って上る「秘仏登繖」が二十日あり、石寺の住民や寺にゆかりがある計十四人が大役を担い、集落の坂道や千二百段余の石段を上った。
 寺の本堂は一九九三年五月二十二日、火災に見舞われ、国重要文化財の秘仏本尊千手観音も焼失した。今回修復が完了した秘仏は、焼失した秘仏の「御前立ち」。火災当時は傷みが激しく、京都市内の仏具店に預けられており焼失を免れた。
 寺は六二年に当時の秘仏を開帳。前年の六一年春、住民らが修復された秘仏を背負い、石段を上った。当時中学生で石寺出身の木瀬啓さん(75)=同市安土町常楽寺=もその一人だった。
 木瀬さんは元中学校長。竜王中の女子バレーボール部顧問だった七二年八月、試合後、「勝ち方が悪い」と生徒に手を上げ、批判を受けた。「自分の体を痛め、汗と一緒におごりを洗い流そう」と考え、同月二十四日、石段を上り始めた。
 雨、風、雪にも負けず毎日上った。教員時代は午前三時半起床。四時に自宅を出て、石段を駆け上がり、境内と本堂を掃除。七時十五分に帰宅し、...

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