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ブラジリアン柔術 天竜高3年・氏原魁星さんが最年少で全国V

2022年4月20日 05時05分 (4月20日 05時07分更新)
メダルを手に笑顔の氏原魁星さん=浜松市東区のブルテリア格闘技ジムで

メダルを手に笑顔の氏原魁星さん=浜松市東区のブルテリア格闘技ジムで

  • メダルを手に笑顔の氏原魁星さん=浜松市東区のブルテリア格闘技ジムで
  • 得意の三角絞めを披露する氏原さん=浜松市東区のブルテリア格闘技ジムで
 浜松市天竜区の天竜高校三年の氏原魁星(うじはらかいせい)さん(17)=同市浜北区=が、九日に東京都足立区の東京武道館であった「第二十三回全日本ブラジリアン柔術選手権」のアダルト青帯ルースター級で、最年少チャンピオンに輝いた。氏原さんは「努力してやっとつかんだ勝利。優勝できて本当にうれしい」と目尻を下げる。 (山手涼馬)
 氏原さんと同じ階級には十八歳になる年から出場可能で、全国からエントリーした十四人が出場。春休み中に筋トレや走り込みに励み、万全の状態で挑んだ氏原さんは、対戦相手に二十五歳以上の年長者が多い中、順調に勝ち進んだ。
 決勝の舞台では一本勝ちを狙ったが、相手も手ごわかった。機転を利かせ、ポイントを先取して試合終了まで持ち込むプランに変えた。試合開始四分ごろ、相手のミスに付け入り、投げ技を決めて二点を取ると、そのまま逃げ切って頂点に立った。
 ブラジリアン柔術は二十世紀初めごろ、日本の柔道がブラジルに渡って独自に発展し、護身術や格闘術として世界中で親しまれるようになったとされる。見どころは、関節技や絞め技などの寝技の駆け引き。勝敗は一本を取るか、試合終了時のポイント保有数によって決まる。柔道よりも体を柔らかく使った、豪快な動きが魅力だ。
 氏原さんは、総合格闘技の経験がある父・稔允(としみつ)さん(45)の勧めで、小学三年生の時に競技を始めた。浜松市東区の「ブルテリア格闘技ジム」で週六日、一回約二時間ほど練習に励む。総合格闘技「RIZIN」のライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザさんをコーチに、世界レベルの技術をたたきこまれている。
 まだ発展途上のブラジリアン柔術は、今なお新技が開発されている。氏原さんは「技を覚えて試合に臨み、決まったときは最高に気持ちいい」と魅力を語る。得意技は、脚を使って頸(けい)動脈を絞める「三角絞め」だという。
 決勝の終了後、興奮しながら親子二人で抱き合った。氏原さんは「技も徹底的に確認して得た勝利。手伝ってくれた先輩やコーチに感謝したい」。稔允さんは「決勝は少しやばいかなと思ったので、勝利の瞬間は思わずさけんでしまった」とそれぞれ笑顔だった。
 高校卒業後は競技を続けつつ、理学療法士などの資格取得を目指すという。「将来は、スポーツに携わる仕事をしていたい」。若き柔術家の活躍に、目が離せない。

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