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ボクシングを始めてまだ1年半…吉田里穂のデビュー戦はいきなり日本ランカー!「みんなの予想を裏切りたい」

2022年4月20日 06時00分

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5月8日にいきなり日本ランカー相手にデビューする吉田里穂(右)とRISE FIT GYM・古田真一会長

5月8日にいきなり日本ランカー相手にデビューする吉田里穂(右)とRISE FIT GYM・古田真一会長

 いきなり日本ランカー相手にデビューする女子ボクサーがいる。RISE FIT GYMの吉田里穂(19)。高校までは柔道の一線級の選手として活躍していたが、大学からの誘いを断り、ボクシングに転向。ジムもその強い熱意に、日本プロボクシング協会に加盟したほどだ。5月8日に愛知県の刈谷市あいおいホールで、日本アトム級9位の川口玲可(22)=フュチュール=との同級4回戦に臨む。
   ◇   ◇
 強烈なパンチに、しっかりとした技術。ボクシングを始めてまだ1年半ほどとは、その姿からはとても想像できない。強敵相手のデビュー戦を前にしても、吉田はなんら気後れすることはなかった。
 「全然怖さはないです。すごくおいしいというか、勝ったら、自分が上にいける。自分が勝つだけです」
 選手層が厚くない女子プロボクシングとはいえ、厳しいマッチメークに思われる。だが、古田真一会長(42)も「この子はチャンピオンになれると思っています。日本ランカー相手でもいけると思います」と、勝算ありとみている。
 古田会長が大きな期待を寄せるのは、吉田の強い体幹、体のバネ、そして強靱(きょうじん)なメンタルにある。それらは柔道で培われた。
 師範だった祖父の道場で、保育園児のときから柔道をたしなんできた。中学、高校と常に愛知県、東海地方ではトップクラス。同じ階級に全国中学校大会や世界カデ選手権で優勝した河端悠がいたため、頂点には立てなかったが、将来を嘱望されていた。
 ただ、コロナ禍により高校終盤は大会が軒並み中止となり、練習もままならなかった。そんなとき「柔道に生かせることがあるんじゃないかと思って」自宅から自転車で10分ほどの距離にあったジムの門をたたいた。
 吉田には強豪を含む複数の大学から誘いがあり、推薦入学も内定していた。一方でボクシングにのめり込んでいくうちに、もうプロボクサーへの気持ちを捨てることができなくなっていた。「本気でやりたい。ボクシング1本でやりたい」と決意を固め、進学を取りやめ、就職もしなかった。
 ジムは当時プロ加盟していなかった。将来的にはその考えを持っていたが、吉田の覚悟に応えるべく前倒しした。そして3月のプロテストに合格した。
 出稽古では、女子の日本チャンピオンともいい勝負をしている。「ジムはプロ加盟したばかり。私はアマチュア経験もない。ほとんどの人が、私が負けると思っていると思う。やっぱり悔しいんで、圧倒的な差をつけて勝って、みんなの予想を裏切りたいです」。元柔道女子が、鮮烈デビュー星を狙う。
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 ▼吉田里穂(よしだ・りほ) 2002年11月27日生まれ、愛知県扶桑町出身の19歳。身長153センチ。同県立三好高3年の2020年にRISE FIT GYMでボクシングを始め、今年3月にプロテストに合格した。幼少期から高校卒業までは柔道をやっており、愛知県大会、東海大会2位の成績を残している。

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