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代打からのリリーフ…『二刀流』は根尾が生き残る、さらには大スターになる現実的な話だと思う【立川志らくのドラ放談】

2022年4月19日 06時00分

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ブルペンで投球練習をする根尾=2月23日

ブルペンで投球練習をする根尾=2月23日

竜党を自負する著名人が独自の視点でドラゴンズ愛をつづる企画「ドラ放談」。落語家の立川志らく師匠(58)が貯金「3」と堅調な今季の戦いぶりを大いに喜んだ。特に遊撃手として京田陽太内野手(27)に全幅の信頼を置く立浪和義監督(52)の姿勢に感服しきりだ。一方で心配なのはすっかり影が薄くなった根尾昂外野手(22)。そこで起死回生となり得る新たな“二刀流”アイデアを披露した。

◇   ◇

 開幕当初はどうなることかと気をもんだが、ここに来て白星先行! それより何より戦う集団に変わりつつあることが喜ばしい。
 打線の方は驚くほど打てるわけではないが、接戦をきちんと勝つ姿は落合ドラゴンズの時代をほうふつさせる。打線はこれで高橋周平が戻ってこればいいわけだが、セカンドを守っている阿部がしぶとい打撃を見せているので、ベンチに引っ込めるのももったいない。まあ、ぜいたくな悩みではある。
 さて、どうするか。立浪監督のお手並み拝見だが、私は「周平びいき」なのでやはりセカンドは周平。勝負強い阿部は代打の切り札! 福留、平田、阿部とそろえば、かなり怖い代打陣といえる。
 立浪監督といえば、京田に対する信頼が素晴らしかった。ここ数年、あまりに打てない京田に対してファンからはかなりシビアな声が届いていた。今シーズンも当初は昨シーズンとあまり代わり映えのない打撃。すると、ファンの声を封じるべく立浪監督が言ったのは「143試合、ショートでずっと試合に出られる体力があるのは京田しかいない」
 京田の役目はショート。内野で一番難しいポジションだ。打撃にはスランプがあるが、守備にはスランプはない。打てないチームを常勝軍団にするには守り勝つしかない。それには京田が必要だということを立浪監督が宣言したのだ。
 すると明くる日の試合で京田は2本のホームランをかっ飛ばした。監督の心意気に応えたのだ。こういうチームは間違いなく強くなる。
 ピッチャーも良くなってきた。交流戦までこんな感じでやってもらい、交流戦から勝ちまくってほしい。毎年、交流戦が鬼門。昨年こそ交流戦は最初ソフトバンクに連勝してチームの状態は上向いていったと思ったが、終盤に落ちていった。そのまま引きずるようにシーズンに突入してどん底まで落ちていった。今年こそは!―である。
 こうなると心配なのが根尾だ。なかなかチャンスすら与えてもらえない。前回、このコラムで天下の暴論のつもりで根尾の二刀流を進言したが、それが現実味を帯びてきた。ただ、エンゼルスの大谷翔平のように先発というわけにはいかない。ワンポイントリリーフの二刀流はどうだろうか。試合の中盤、代打で登場。そのまま、次の回でマウンドに上がる。かっこいい!
 「代打根尾」のアナウンス! そして守りに就くと「代打に出た根尾はそのままピッチャーに入ります」とアナウンスが入る。毎試合、それがドラゴンズ戦の名物となる。必ず話題になる。球場のドラゴンズファンは大盛り上がり!
 もはや、現在のドラゴンズには根尾が守れる定位置はない。外野手の誰かがへばってきた時こそ、チャンスが来ると言っている人もいるが、仲間のへばりを期待するというのもいかがなものか。
 今や根尾の二刀流は天下の暴論ではなく、根尾が生き残る、さらには大スターになる現実的な話だと思う。(落語家)

 ▼立川志らく(たてかわ・しらく) 1963年8月16日生まれ、東京都出身の58歳。本名・新間一弘。日大芸術学部在学中の85年10月に落語立川流家元の立川談志に入門。88年に二つ目となり、95年に真打ち昇進。映画に造詣が深く、「シネマ落語」で注目を集める。98年の「異常暮色」で映画監督デビュー。2003年に劇団下町ダニーローズを結成した。TBSテレビ系の情報番組「ひるおび!」でコメンテーターを務める。

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