【J1鹿島】無得点ドローで再奪首失敗 名古屋の3バックに攻撃空転…鈴木優磨「前線の責任」
2022年4月17日 21時20分
◇17日 J1第9節 鹿島0―0名古屋(カシマスタジアム)
攻め切れない。押し込めない。後半27分。鹿島・鈴木優磨は左サイドからのクロスに頭から飛び込んだ。あと一歩のところで相馬の好守に阻まれ、勢いそのまま体をゴール右ポストに強打した。球を保持しても、肝心の一押しを欠き、「(引き分けは)点を取れなかった前線の責任」。エースは苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべ、“敗因”を背負い込んだ。
攻撃は空転した。名古屋が敷いた3バックに手を焼き、好機は数えるほど。後半2分、鈴木が放ったヘッドはバーを越え、同14分に頭で捉えたシュートも枠外だった。ロングボール主体の攻撃は研究され、深い守備ラインで背後を消された。看板2トップが前線で起点になろうとしても、何度もつぶされた。勝てば再奪首の好機、しかもホームで痛恨の2試合連続0得点だった。
レネ・バイラー監督は「明らかなチャンスはなかった」と明確に指摘した。攻撃は良くも悪くも一本調子。変化に乏しく、意外性も少ない。3月に合流したばかりのスイス人監督は、まだ大胆な変革には手を付けていないようで、鈴木は「監督はまだ多くのことは要求していない。ゆっくり教えてくれて、全員で取り組んでいる」と言った。
見せ場は少なく、勝ち点も最小限。それでも、選手たちからは前向きな言葉があふれた。課題も反省も、すべてが収穫。勝ち点を拾い、積み上げ、鹿島が常勝のVロードを築き上げていく。
関連キーワード
おすすめ情報
-
最下位転落の磐田が伊藤彰監督の解任発表 後任は鈴木政一クラブアドバイザーの再登板が有力に
2022年8月15日
-
【鹿島】岩政大樹新監督、初陣白星 「選手たちが一体感を持ってやってくれてうれしかった」
2022年8月14日
-
【柏レイソル】連勝4でストップ、3位に転落 ネルシーニョ監督は選手の奮闘を評価
2022年8月14日
-
J1首位の横浜M 自滅に近い内容でルヴァン杯準々決勝敗退…畠中「試合を壊してしまった」
2022年8月11日