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広島の隠れた好守に1点を阻まれ…中日惜敗の根をたどれば『守り負け』3点失う分岐点となった岡野の“あの1球”

2022年4月17日 10時49分

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3回裏1死一、二塁、打者小園のとき暴投する岡野(左)。捕手木下=16日

3回裏1死一、二塁、打者小園のとき暴投する岡野(左)。捕手木下=16日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇16日 広島3―2中日(マツダスタジアム)
 終わってみれば1点が届かず。惜敗の根をたどれば守り負け。隠れた好守に1点を阻まれ、あの1球を境に3点を失った。
 2回の攻撃。広島は8番の京田を申告敬遠し、岡野との勝負で万全を期した。2死満塁。広島の外野陣は前進守備を敷いていた。強い打球を打たれる可能性は、ほとんどないという判断だ。ところが岡野は右中間に打ち返した。ワンバウンドしたその打球に、中堅の上本はダイビングした。内野手ならよくあるが、直接捕球ではないのに、外野手が飛び込むのは珍しい。抜けるか、止めるか。それほど重い1球だということを、上本は理解していたのだ。
 さすがは元々が内野手。上本は止めた。抜けていれば長打だった。それ以上に走者一掃。一走の京田を三塁で食い止めたことで、1点を防いだ。アウトを取ったわけではないが、間違いなく上本の美技。後々、この1点が重くのしかかった。
 3回の守備。1死から四球をはさんで4安打を浴びた岡野だが、僕は最も痛かったのは暴投だと思っている。西川の右前打と菊池涼の投手強襲安打で一、二塁。小園の初球(スライダー)がワンバウンドし、木下のミットに収まらなかった。走者は進み、空いた一塁を四球で埋め、マクブルームの同点打、坂倉の勝ち越し打…。負の連鎖を断ち切れず、マウンドを降りた。
 「結局(小園への)あの四球が3点になった。点を取られたくないのはわかるんですけど、どんどん勝負にいかないと」
 立浪監督は小園への四球が分岐点だと話したが、岡野の心が揺れたのはその手前の暴投だったのではないか…。ただ、中日投手陣にとってはこれが今季初の暴投。巨人(9)や日本ハム(8)のように早くも量産しているチームもあるが、中日は捕逸もなし。この日は失点に直結したが、木下の安定した捕球力が投手陣を支えていることの証明でもある。

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