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小規模ミュージアムの発展 距離超え築く「関係人口」 吉本章紀(飛騨通信部)

2022年4月17日 05時00分 (4月17日 05時00分更新)
3Dデータ化するために、土器を回転させながら撮影する体験イベントの参加者ら=岐阜県飛騨市宮川町の飛騨みやがわ考古民俗館で

3Dデータ化するために、土器を回転させながら撮影する体験イベントの参加者ら=岐阜県飛騨市宮川町の飛騨みやがわ考古民俗館で

 過疎地であってもミュージアムを発展させていこうとするプロジェクトが、岐阜県最北端・飛騨市宮川町の飛騨みやがわ考古民俗館で進んでいる。展示物を見せるだけでなく、一般市民に収蔵品の3Dデータ化の作業などに携わってもらうなど、従来と異なる手法を次々と展開。地域の人口が減っても来館者が増えている背景には、市外から地域を支える「関係人口」と呼ばれる人たちの存在がある。
 縄文時代などに作られた棒状の石器「石棒」。「男性器を模した」などと用途には諸説ある石製品だが、飛騨市にはこれを愛好する「石棒クラブ」なるプロジェクトがある−。飛騨市に赴任したばかりの昨年十一月、そんな話を耳にし、半信半疑ながらも興味を抱いて取材を始めた。
 飛騨市と石棒の出合いは一九九二年。市が宮川町塩屋の遺跡を調査した結果、縄文時代の石棒が千点以上出土。石棒の製造場所だったことも判明した。

年間来館者200人未満

 出土した縄文土器や石棒といった考古資料と民俗資料の計約八万点を収蔵するのが、遺跡の近くにある「飛騨みやがわ考古民俗館」だ。国の重要有形民俗文化財や県の重要文化財(重文)に指定されたものもあり、その一部を展示しているが、ア...

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