NPO法人カレーズの会(静岡) アフガン草の根支援

2017年8月10日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)
 戦渦の続くアフガニスタンの医療・教育を支援している。約四十年間、アフガンは激動の歴史を歩んできた。旧ソ連軍の侵攻、内戦、米英軍による空爆、タリバン政権の台頭と崩壊…。紛争が貧苦を生んでいる。
 カレーズは、現地の言葉で「命の水脈」の意。二〇〇二年春、島田市在住の医師、レシャード・カレッド理事長(67)が静岡市周辺の有志と共に設立した。アフガン南部のカンダハル市に診療所を開設し、主に女性や子どもを現地スタッフが無料で診察している。
 年間四万六千人の患者が訪れ、レシャード理事長も年に数回ほど診察に赴く。教育面では、〇九年に同市郊外に学校を開設。約千二百人が学び、識字率の向上に貢献している。
 会の活動を資金面で支えるのは、県内在住者を中心とした計三百八十人の会員やサポーター。事務局(同市葵区)の永井仁乃(きみの)さん(56)は「草の根支援が力。診療所や学校の規模が拡大し、現在は財源の確保がより重要になっている」と話す。年に四回刊行の会報で、最新のアフガン情勢を詳細に伝える。
 最近は隣国を追われた難民が流入し、国内に経済不安が広がる。子どもたちは慢性的な栄養失調に苦しみ、女性の出産時の死亡率も高い。レシャード理事長は「ニュースでは伝えられないが、貧苦は深刻で、治安は悪化している。関心の目を向けてほしい」と語る。
(西田直晃)

関連キーワード

PR情報

地域がつなぐ仲間たちの最新ニュース

記事一覧