311を忘れないin静岡 心を一つに募金活動

2017年9月21日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

11日に行われた募金活動=静岡市葵区で

 東日本大震災から六年半。東京電力福島第一原発事故が人々の記憶から薄れていくのを案じ、東北から遠く離れた静岡市で年四回、地道に募金活動をしている。
 「福島県の住民は先の見えない不安な日々を送っています」「浜岡原発がある静岡県にとって決して人ごとではありません」。震災の月命日にあわせて十一日、ボランティアスタッフら十人がJR静岡駅近くの地下道に立ち、通行人に協力を求めた。
 募金を始めたのは三年前の三月十一日。それまで別々に活動していた四団体が一つになった。どこもスタッフが集まりにくくなり、同時に募金も少なくなったからだ。代表の小笠原学さん(42)が「継続するため合同でやろう」と声を掛けた。
 小笠原さんは震災直後から毎月、福島県の保育所などへ静岡県産の有機野菜を段ボール一、二箱分送る支援を続けてきた。東北に地縁はないが「津波被害も大変だけど、原発事故は特殊。自分にも娘が二人いる。福島の子どもたちのために何かしたい」と決意したのがきっかけだった。
 交流する福島の市民団体からは「放射能や原発事故のことを人前で話せない」「子どもたちが将来結婚できるだろうか」などと不安の声が今でも届くという。少しでも誤解をなくそうと、娘たちには「パパは福島の子どもたちが好きだからこういう活動をしているんだよ」と教えている。
 集めた募金は現地のボランティアなど、これまで二十~三十団体に送った。「思った以上に毎回多くの人が協力してくれる。風化が進んでいると言われても、みんなの心の中にはしっかり残っているんだ」と心強く感じ、今後も活動を続けていく。
(荒木正親)

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