フロンティア清沢 清沢レモン部(静岡市葵区) 地域産業へ試行錯誤

2020年1月16日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

集荷作業をするレモン部の女性と住民たち=静岡市葵区で

 冬晴れの一月中旬、静岡市葵区の山あいにある「清沢地区」の駐車場であったレモンの集荷作業は、酸味を含んださわやかな香りに包まれていた。例年より多い降水量や日照に恵まれ、豊作な今季。地元農家や近隣住民が軽トラックで集荷に乗り付け、用意した空き箱が足りなくなるほどだった。
 高齢化が進む人口千人余りの清沢地区でレモンの栽培が始まったのは二〇一〇年。低迷する茶栽培に代わって地域を支える産業に育てようと、農家や住民がレモンの木千本を植樹したのが始まりだ。例年、師走から年明けに収穫を迎えるが今年は生育が遅れたものの収穫量は多く、昨年の二トンを超える見込みだ。
 レモンの出荷や商品化などを主に支えるのは、レモン部の女性四人。宮本佐知子部長(47)は「今年は初めて収穫したと言って、集荷に来る方が多くてうれしい」と顔をほころばす。
 温暖な気候を好むレモン栽培は、清沢地区は適地と言い難い。宮本さんは「栽培場所の選定や獣害対策、剪定(せんてい)作業の工夫など試行錯誤を続けてきた」と振り返る。
 収穫したレモンの多くは、丸ごと刻んだ万能調味料「清沢式ぶっかけレモン」に使用される。一個当たり二百グラムの看板商品は、月三千本を売り上げる人気だ。レモン果実自体も市内の有名洋菓子店や飲食チェーン店など大口の顧客を抱え、評判を聞き付けた飲食店からの引き合いも増えてきた。
 生レモンや清沢式ぶっかけレモンは直売もしている。(問)フロンティア清沢 清沢レモン部=kiyosawalemon@gmail.com 
(沢田佳孝)

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