島ママDream(島田市) 助け合える交流の場に

2019年10月31日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

活動の柱になっている「Dream マーケット」のパンフレットを手にする杉本真美さん=島田市で

 島田市の子育て中のママが主体となり、防災講座などを開催する。初代代表で、事務局長の杉本真美さん(45)は「いざというときに、助け合えるママたちのネットワークをつくりたい。ママたちが新しいことを始めるきっかけにもなれば」と話す。
 二〇一一年十二月に設立。きっかけは同年三月にあった東日本大震災だ。当時、神奈川県平塚市で被災した杉本さん。絶対に大丈夫だと言われていた東京電力福島第一原発はメルトダウン(炉心溶融)し、計画停電で電気が自由に使えなくなった。スーパーから食材が消えた。「自分が信じていたことが、信じられなくなった」という。
 仕事の都合で、三月末に故郷の島田市に引っ越したが、保育園児二人を育てる身として放射能の影響が気になった。行政に問い合わせても十分な答えが得られなかった。食品添加物の人体への影響など子育て世代が欲しい情報が行政に頼り切っていたら手に入らない。「では、自分たちで勉強しよう。ママの夢を実現する会をつくろう」。今の代表を務める佐藤雅衣さん(41)=島田市=ら賛同するママ十五人で設立した。
 当初は「あれもやりたい、これもやりたい」と地元の消防署で自動体外式除細動器(AED)の使い方を学んだり、警察署でパトカーの乗車体験をしたりした。現在は、頻発する自然災害を背景に、防災講座に力を入れる。十一月にも講座を開き、台風19号で、伊豆の国市の自宅が床下浸水した子育てママに、どうやって避難したのかや、保険はどこまで適用されるのかなどを聴く。
 もう一つの活動の柱は、今年で八回を数えた「Dream マーケット」。子育てが忙しく、外出する機会が少ないママたちが楽しめるイベントを開こうと、一二年三月に初開催した。ハンドメードやマッサージ、飲食店などが軒を連ね、今ではママたちの憩いの場になっている。
 今後も活動を続けるが「若い世代へのバトンタッチも考えている」という。設立当時に保育園児だった子どもは中学生に成長した。スマートフォンが普及し、子育ての認識も変化してきている。「今まさに子育て真っ最中の人たちが、自分たちの世代が感じている困り事を、解決する団体の設立も応援したい」と話している。
(高橋貴仁)

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