認定NPO法人「アンダーウオータースキルアップアカデミー」 被災地の海で活動

2019年11月14日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

水中で活動する会員たち=アンダーウオータースキルアップアカデミー提供

 潜水士の資格を持つダイビング指導者たちが、水難事故発生時に協力して応急救護をすることを目的に二〇〇九年に立ち上げた。訓練で培った技術を生かし、東日本大震災の被災地の海に潜って、海底のがれきを撤去するなど、復興支援も続けている。
 会員は七十人で、県東部を中心に東京や大阪など県外在住者もいる。マリンスポーツが盛んな伊豆半島の海が主な活動拠点だが、一六年に日本水難救済会静岡地区水難救済会から「静岡広域ダイビングレスキューステーション(DRS)救難所」の承認を受け、県内全域で水難救助やレジャーダイビングの安全講習などを実施している。
 一七、一八年度の二年間で計二十五件の水難事故現場に出動。平時は、海上保安庁から講師を招いて潜水訓練を受けている。
 東日本大震災の発生から二カ月後、宮城県の漁港の復旧支援に駆けつけた。沈没した漁船を引き揚げるため、船体に絡まったロープや折れた柱などを撤去。漁船から漏れた油などで視界が悪く、水温が低い海の中での活動は過酷を極めた。村田清臣理事長(74)は「毎回、オーダーが違う中で、とにかく期待に応えないといけない。できるか分からないけど、やるしかない。毎日、一生懸命だった」と振り返る。
 地元漁師たちとの信頼関係もでき、現在も漁港に流れ込んできたがれきの撤去作業などに協力する。これまで被災地の海に潜った回数は六百八十回に上る。
 村田理事長は「ダイバーとして海に入れば自然に迷惑を掛けることもある。弁済できることと言えば、人命救助や被災地支援ではないかと思った。一度として同じ現場はないから、いかに命を救えるか今も毎日、一生懸命だよ」と語る。
(岸友里)

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