今川蹴鞠隊(静岡市葵区) 文化の再浸透を狙う

2020年2月14日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

スポーツ蹴鞠に興じる「今川さん」(中)=静岡市葵区で

 烏帽子(えぼし)と狩衣(かりぎぬ)を身に着け、お歯黒に白塗りの顔。貴族のような姿をした今川義元(一五一九~六〇年)がたしなんだ遊戯として、蹴鞠(けまり)を知る人は多いだろう。蹴鞠に、県民になじみ深いサッカーの要素を取り入れた「スポーツ蹴鞠」の普及に努める。
 国学院大の藤本頼生准教授(近代神道史)によると、平安時代中期に記された年中行事の解説書「本朝月令」には文武天皇の大宝元(七〇一)年五月五日に蹴鞠会が開かれた記述があり、飛鳥時代末から奈良時代初頭までには蹴鞠が日本に伝来していたとみられる。
 義元の嫡子・氏真は蹴鞠の名手として知られる。代表の影山玲子さん(57)は静岡市の非公認キャラ「今川さん」の製作委員会にも所属しており、今川家の復権や静岡での蹴鞠文化の再浸透を狙う。
 スポーツ蹴鞠は六人か八人一組で行い、一人が茶籠を背負う。ビーチボールや風船など、扱うボールは自由。ミスなくつないだボールを籠の中に入れたタイムで競う。影山さんは「年齢や障害の有無も関係なく、誰でも楽しめるスポーツ。地域で楽しむレクリエーションになれば」と話す。
 活動は二〇一七年十二月、藤枝市で開催した女子サッカーのPRイベントに合わせて企画した大会から始まった。今川家の家督を巡り、静岡市に拠点のあった義元と藤枝市が拠点の異母兄が争った花倉の乱(一五三六年)になぞらえ、六チームが争った。
 主に月末の土曜日に、静岡市内の公園などで体験会を開く。次回は二十二日に葵区の清水山公園であり、「今川さん」も参加する。(問)影山さん=090(5607)2855
(谷口武)

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