NPO法人県補助犬支援センター(静岡市葵区) 生活の要 見守って

2020年4月9日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

補助犬普及を訴える川口綾理事長(右)とスタッフ=静岡市葵区で

 体が不自由な人の生活を手助けする「補助犬」の普及と啓発を目的に、二〇〇七年に発足した。会員は約五十人。県の委託を受け、「補助犬インフォメーションデスク」を開設。静岡、浜松市の苦情相談も受けている。川口綾理事長(45)は「聞きたいことがあれば相談してほしい」と話す。補助犬を希望する人への情報提供や、学校や事業所への出前講座もする。
 補助犬には、目の不自由な人の移動を助ける盲導犬、耳の不自由な人に電話やドアベルの音を知らせる聴導犬、スイッチ操作やドアの開け閉めなどをする介助犬の三種類がいる。県内では二〇年二月現在、盲導犬を中心に計四十二頭が活動している。
 川口さんも盲導犬ユーザーだ。二十五歳の時に交通事故で失明。「頭の中に地図を描ければ、いつでも、どこにでも出かけられる。盲導犬がいれば自分のペースで歩けるのがうれしい」。市外の自宅からセンターまで、盲導犬とともに電車で通っている。
 〇二年に身体障害者補助犬法が施行され、公共交通機関やスーパー、レストラン、病院や職場などに補助犬同伴の受け入れが義務付けられた。入店拒否はなくなっていない。入店拒否されたとして、一八年度、補助犬ユーザーからセンターに二十八件の相談が寄せられた。川口さんは「潜在的にはもっと多いはず」と指摘する。
 センターは、入店を拒否した店などに出向いて、法の趣旨などを説明している。「『補助犬への対応経験がなく、戸惑った』という人も多い。説明をすれば理解してくれる」と川口さん。「補助犬のことを知って、温かく見守ってほしい」。(問)NPO法人県補助犬支援センター=054(221)5544
(三宅千智)

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