NPO「コスモスクール未来」(静岡市) 不登校生徒 支え続け

2020年2月27日 02時00分 (5月27日 05時31分更新)

「究極のセーフティーネットでありたい」と話す校長の松本恵子さん=静岡市葵区のコスモスクール未来で

 二〇〇二年、通信制の高校生の学習支援のために発足し、〇四年にNPO法人化した。静岡市葵区と、職員の自宅がある富士市松岡の二カ所でフリースクールを構え、不登校に悩む子どもたちの居場所づくりに励んでいる。
 発足のきっかけは、当時の県立の通信制高校に通う生徒が「勉強についていけない」「通う気持ちが続かない」という理由で卒業できないケースが多かったこと。「勉強を中心にサポートしてあげれば卒業者が増えるのでは」という思いで教員経験者らが集まって発足した。
 現在は不登校に悩む児童生徒が中心で、小中高の二十人のうち、大半は何らかの原因で学校に通わなくなった中学生。発足当初から支援に携わる校長の松本恵子さん(57)は「感受性が強く、勉強で壁にぶつかったり、進学やクラス替えなどの新しい環境になった際に生じたりする困難さをより感じてしまう生徒が多い」と指摘する。
 授業は生徒二、三人に、職員一人がつく少人数制で進める。生徒の自主性を重んじ、学びたいことを教職員免許を持つ職員たちが支えている。松本さんは「まずは好きなことを伸ばすことを心掛けている」と語る。勉強以外では、体調管理の大切さを説いている。社会に出たら、自分で体調の良さを判断して対応する必要があるからだ。
 ここでの支援のおかげで、多くの児童生徒が元の学校に戻ったり、進学や就職をして新たな環境で活躍したりしている。松本さんは「ここを卒業しても、いつでも戻ってこられるよう、子どもたちの究極のセーフティーネットでありたい」と話す。
 静岡校は毎週火、木、金曜、富士校は水、金曜開校で、午前十時~午後三時。(問)静岡校054(273)2555
(広田和也)

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